暮らしのアイディア
寺田寅彦が、関東大震災が起きた翌年の1923年9月に、流言蜚語の伝播を燃焼の伝播になぞらえ、それらが広まることへの責任は市民自身にあると書いていたと知り、早速その文を読んでみた。 ちなみに、寺田寅彦って誰?と思われるかもしれないが、正直私も、詳…
自宅では気が散るから図書館で勉強しようといざ出かけてはみたものの、何だかイマイチ気乗りしないなぁ、もしくは、30分くらいで早くも飽きちゃったなという時、気分転換とばかりにスマホをのぞくのは絶対にダメ。 結局、机に向かっている時間の大半をスマホ…
「最後の晩餐に何を食べるか」、だいぶ前、新聞か雑誌で、著名な人にインタビューした記事を読んだことがあった。もし自分なら何にするか、当時はいろいろ浮かんできて、とても絞りきれないなと思った。でも今なら、塩むすびが良いと断言できる。 先月、奈良…
"家庭料理はごちそうでなくていい。ご飯とみそ汁で十分。"(The Huffington Post・3/26付)という見出しに目を引かれた。http://m.huffpost.com/jp/entry/15561352 提唱されているのは、料理研究家の土井善晴さんだ。 "献立の基本は一汁三菜。私たちはあまりに…
昨日は、朝から、クローゼットに押し込んでいた荷物を、さあ~やるかと、勢い込んで所定の位置に戻す作業に取り掛かった。アララ?、意気込みの割には何ということもなく、アッサリ終わってしまった。 元に戻すといったところで、以前は4個のカラーボックス…
志賀直哉旧宅は、奈良・春日大社近くの閑静な場所にあった。昭和の初めに住んでいたというから、既に100年ほど前になるが、この辺りに漂うゆったりとした雰囲気は、当時もそうであったろうなと感じさせる。 志賀直哉旧宅前 住む周辺の感じって、案外気分に影…
劣化が目立ち、陋屋の見本のような部屋が、リフォームしたらずいぶんグレードアップした。キッチンやバストイレの設備を新しくして、クロスやカーペットを取り替え、玄関に床、クローゼットやドアにシートを貼って、枠もペンキで塗ると、以前とはうって変わ…
「せっかくだから・・・」、という考えは捨てることにした。せっかくだからあちこち回らなければとか、せっかくだからあれもこれも食べてみなくてはとか、もしくは、せっかくの好意を無にしてはいけないからと、自分が欲しないことでも無理に受け入れてしま…
昨日から奈良に来ている。リフォームが済むまでの間、滞在する予定だ。最初は、自宅近くのマンスリーマンションを考えていたのだが、大きな荷物が無ければ東京にいる必要はない。それならこの際、奈良に行こうかとなった。 実はだいぶ前から、退職したら、1…
リフォーム中はビジネスホテルに滞在ということで、昨日から移ったのだが、荷物を置いてから家電量販店に行ってみた。 朝からいろいろやることがあって、おまけに美容院まで予約していたものだから、夕方には疲れてしまった。もう通販でいいかとなりかけたの…
自宅から 15分ほど歩いたところに、食品に衣類に生活雑貨まで扱っているやや大きめのスーパーマーケットがある。この時期は、新生活を始める人に合わせて、布団から収納ケースや鍋、食器の類も豊富だ。近くには大学もあるのだが、新入生は、ここで全て賄えそ…
リフォームに備え、15年使用した家電類は、この際処分することにした。家電リサイクルセンターに回収依頼していた冷蔵庫は、土曜日の午前中に、業者さんが引き取りに来てくれることになっている。オーブンレンジと掃除機は、来週の月曜日に粗大ゴミとして回…
3月は、卒業やら移動やらあって、別れの季節でもある。それに伴い、送別会での記念品をはじめ、取引先や同僚たちと、皆さんから結構沢山の物を頂戴したりもするだろう。私も昨年退職した際、思いがけずいろいろな品を頂き、心遣いを嬉しく感じる反面、戸惑…
手放すかどうか最後の最後まで迷った本を、図書館の書架で見つけた時はちょっと驚いた。しかも、3冊だ。さほどメジャーというわけでもないそれらの本を結わえながら、この先もう手にすることもないと思っていた。それが、近くの図書館にあるとなると、いつで…
第一陣の粗大ゴミを出し、ほとんどの荷物をクローゼットに収めると、部屋がガランとなった。まだ2週間弱ここで過ごすのに、少々気が早すぎたかなとも思ったが、自分にとって必要な物、ひいては自分の生き方について改めて考えるいい機会でもある。 そして、…
このところせっせと片付けをしていたが、粗大ゴミの回収依頼も済ませ、ようやく一段落といったところだ。ちなみに、私が住んでいる区での粗大ゴミ回収は、回収を行っていない日曜日を除いて、希望日を選ぶことができるという。てっきり、地域毎に曜日が決め…
このところ毎日、持ち物の処分に精を出していたが、ようやく一段落した。もともとは、部屋のリフォームが念頭にあってのことだったが、やっているうちに身仕舞いということも意識にのぼってくる。いつパッタリとこの世を離れても、残された物の処分にあまり…
このところ、また荷物の整理をしている。私の部屋で家具と呼べる物は、小さな折りたたみ式のテーブルと籐のスツール、それと2段のカラーボックスが4個だけだ。ここに納められているのは、日樹的に使用する小物類の他は、語学学習関係を含めほぼ全てが書籍だ…
仕事をしていた頃、冬ばかりかほぼ一年中、私の身体は冷えていた。特に腰の辺りが寒く、使い捨てカイロは必需品であった。腹巻にレギンス、ソックスにカーディガンを着用するだけでは足らず、腰だけなく、場合によっては、肩の中央(うなじの下)とお腹にも、…
志村ふくみさんが若き頃、黒田辰秋さんから頂いた言葉「運・根・鈍」を綴った章も良い。"(『色を奏でる』ちくま文庫) "鈍ということは、一回でわかってしまうことを、何回も何回もくりかえしやらないとわからない。くりかえしやっていると、一回でわかったも…
この頃ルーティンという言葉をよく耳にするが、私にも一年を通して続けていることがある。私は、毎日起きぬけにシャワーを浴びるのだが、仕上げに約1分の水シャワーを欠かさない。 この時期はまだ〈冷たい!〉で済むが、大寒の頃になると、水の冷たさが刺す…
山田ズーニーさんのこのツイートをたまたま目にして、 "「エネルギーがあるから描ける、のではない。描くからエネルギーが湧いてくる、んだ」朝、ぽちっとTVをつけたら画家、横尾忠則さんが言った。・・・" まったくその通りだなと感じた。エネルギー」を「…
昨日の朝、そろそろ晴れてほしいと願ったら、明け方の曇り空から一転、夏の陽射しが戻ってきた。これだこれだと肌を刺すような陽の光に、先月まではこれをきついと感じ避けたのにと、我ながら無い物ねだりに可笑しくなる。 お天気は、なかなか人間の都合に応…
暑さも一段落のこの頃、思いったって連日部屋の片づけをしている。中掃除といったところだ。時々やっているので、捨てる物もそれほどないだろうと思いきや、書類が案外溜まっていた。 一定期間保存したら処分するつもりが、もう少し置いておくかと意味もなく…
『おおきなかぶ 、むずかしいアボガド 村上ラヂオ2』村上春樹 文・大橋歩 絵・マガジンハウス・2011年)は、美味しいお豆腐のような本だ。あっさりのつもりで口に入れると、その味わい深さに驚く。 分厚く、細かな字がびっしりの本に疲れた後で、このような文…
ある時、同じ場に居た人の口から、それまで閉じこめていたお嫁さんへの気持ちが、まるでパンドラの箱を開けたかのように後から後から飛び出してきて、やや呆気にとられたことがある。それらを誘発してしまったのは一体何と思ったが、きっかけの有る無しによ…
今年の夏は猛暑が予想されていたのでそれなりに覚悟していたら、この夏は平年並みと 、10日ほど前に気象庁から修正がだされた。梅雨明けがまだの東京は、一昨日、昨日と、雨空の下で肌寒いくらいだ。 中央 やや赤く色づいたリンゴ 大きくなったリンゴ ところ…
かなり昔のことだが、ある女性評論家の方の本で、(「その歳にならなければ分からないことがある」って姑が言っていたが、自分がその年齢になって初めてその言葉が実感できた)というような文章が、妙に心に残っていた。それから30数年経た今、私も、あらゆる…
このところさすがに歩く距離は短くなったが、それでも、毎日往復で1時間は歩いている。たっぷりの汗こそかくものの、真夏日程度の気温では、思ったより暑く感じない。猛暑日くらいになると、さすが道路がムアッーとして、風があっても熱風だ。時には、カフェ…
昨日の朝はやや強い降りだったので、散歩する代わりに、電車に乗って出かけてきた。通勤ラッシュをやや外したものの、車内にも通りにも人が溢れている。人波に連なり少し歩いてから、コーヒータイムだ。 通りから一階分ほど下がった場所にあるカフェの、大き…