雑感
昨日は、"マダムサミット"であった。といっても、何か難しいテーマを皆で議論するわけではない。かつて同じ職場で働いた6人が集って、美味しい食事とおしゃべりに楽しいひと時を過ごす会だ。 JR石川町の駅で待ち合わせてから、チャーミングセール開催中の元…
昨日の朝、いつものように5時からラジオを聞いていると、その日のご当地便りは長崎からであった。"ウドリア"という料理の紹介で、女子高生たちが考案したものだという。 これは、"ライスの代わりに五島うどん、あごだしの隠し味にホワイトソース、パン粉の代…
昨日のラジオ(NHKFM)で、脳科学者の加藤俊徳さんが脳に関するさまざまな話をされていた。その中でも特に、怒りについての諸々が興味深かった。人が怒るのは、脳がどう対処していいか分からなくなった時だという。 だから、例えば子どもが怒り出したりした時…
"誤りでミシュランの星獲得、客殺到の仏レストラン"というニュース(AFPBB News)が目についた。http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170218-00000037-jij_afp-int 記事によると、"【AFP=時事】フランス中部にある値段が安くてにぎやかなレストラン「ブーシ…
先日銀行で、用事が済むまでの間、国会中継を見た。国会中継は、テレビを持っていた頃でも見たことがなく、初めてだ。以前、たまにニュースの時間に流れるのを目にしても、正直関心が湧かなかった。 今回も、どうせつまらないだろうと思いながらも、いつ名前…
「もう◯◯月、日が経つのは早いわね」とは、人が寄れば、しばしば挨拶のように交わされる言葉だ。それを聞きながら内心で、(月日は、それなりに過ぎて行くよ)と天邪鬼のように呟く私だが、さすが2月、3月は例外だ。とりわけ、"2月はにげる"とはよく言ったも…
図書館で、面白そうな本はないかと書架を眺めていたら、あるタイトルに目をひかれた。著者は文芸評論家で、確か、米原万里さんが絶賛してたなと、手に取ってパラパラめくってみた。 内容は、ジャンル別の本の批評だが、切り口が新鮮に思え、座って読むことに…
私はこのところ、図書館の閲覧席を利用することが多い。私が利用する奥の席は、書架を背に壁に面して座るので、とても静かで集中できる。聞こえるのは、サラサラとシャープペンなどの筆記具を走らせる音くらいだ。 そんな中で集中を妨げるのは、鼻水を啜り上…
藤野英人さんのツイッター(2/8付け)で、"社員を採用するときに何が大事ですか?と聞かれ・・"との記事が目に入った。"とにかく人柄、人格が大事と答えた"とおっしゃる藤野さんは、投資信託会社を経営されている。そして、"スキルは改善できるけど、人柄はな…
節分に、豆まきで使う鬼のお面は、ずいぶん親しみやすい。2本のツノがなかったら、顔も身体つきも、むしろ仏を護る四天王のようだ。もっとも、幼な子が夢にうなされるような図柄のお面だと、おまけに付けても、その豆は売れないかもしれない。やはり、可愛ら…
遅ればせながら、『シーモアさんと、大人のための人生案内』を下高井戸シネマで見てきた。昨年公開されたこの映画についてはまったく知らなかったのだが、下高井戸シネマで上映されるということで、どんな内容か公式サイトの予告編を見てみた。そして、これ…
「この店、凱陣があるよ」との次男の言葉に、東京でも飲める店があるんだと行ってみた。とはいうものの、私は日本酒を飲まない。若い頃のほんの一時期日本酒好きだったこともあるが、今はアルコール度数の低いビールばかりだ。 次男はアルコール類がまったく…
図書館にいると、この時期は風邪気味の方が多いのか、鼻をすする音があちこちから聞こえる。このズズっという音が汚く感じられて、どうにも耳触りで仕方がない。しかも、一人が大きな音を立てると、まるで引きずられるかのように、我も我もとすすりあげはじ…
だいぶ前のことだが、硬いアメをガリリと噛んだところ、上の前歯の先が少し欠けてしまった。結局その部分は、プラスチックで補修しているのだが、2年くらい経つと取れてしまう。 この間も、鏡を見ていて取れていることに気づいたが、いつ取れたのかは分から…
ここ直近では稀な大寒波といっても、最高気温がマイナスの地域からすれば、東京はずいぶん暖かい。私の部屋の場合、室温は早朝でも12度前後ある。朝、掃除のため窓を開け閉めした後でも、これまでのところ10度を下回ることはない。 そして太陽が昇るにつれ、…
春、シャガの花を目にするたび、"著莪(しゃが)は寂しき花なりき"という大木惇夫の詩の一節がセットのように浮かんでくる。若い頃、熊井明子さんのエッセイでこの詩を知ったのだが、確かに、シャガにはひっそりとした印象があって、群生していても地味な感じ…
土曜朝のラジオで、フードジャーナリストのヤマケンさんが、佐渡の干し柿を紹介していた。吊るし柿がすだれ状に並ぶ幾つかの光景を、私も記憶から引っ張り出して聞いていた。すると、屋外ではなく室内で干すのを目にした時の様子を、まるで曼荼羅の如くと形…
「できる、できる、きっとできるわ」とおまじないのようにメアリー(『秘密の花園』の主人公)が唱える言葉は、何かがギリギリ状態の時、私が自分に言い聞かす言葉でもある。但し、私の場合は、「うまくゆく、うまくゆく、きっとうまくゆく」だ。 簡単な例でい…
先日、『秘密の花園』の朗読をラジオで聞き、ヨークシャー訛りが新鮮に感じられたと書いたが、そのすぐ後にタイミング良く、「方言まで訳すか、訛りまで訳すか」(『米原万里ベストエッセイⅠ』・角川文庫・2016年・P・24~34)を読み、改めて方言の持つ力に思…
『米原万理ベストエッセイⅠ』(角川文庫・2016年)を読みながら、改めて、この方の鋭い洞察力やユーモアのセンスに、頷いたり笑ったりさせられた。中にはかつて読んだ話もあるが、ベストというだけあって、それまでのエッセイの中から選りすぐられたものなので…
この間の日曜日、NHK朝のラジオ番組「いきものいろいろ」のコーナーで、バードカービング作家の鈴木勉さんが、ヤンバルクイナについて話されていた。 この鳥は、天敵がいなかったため飛ぶ必要がなく、結局、飛べない鳥になったという。だが、眠るのは木の上…
現在65歳以上とされている老人の定義を75歳に引き上げるべきと、日本老年学会と日本老年医学会が提言したようだ。ちなみに、65歳からは準高齢者との位置づけらしいが、何だか裏でもあるのかなあ~と考えてしまう。 "心身共に元気な人が多く、高齢者とするの…
志村ふくみさんが若き頃、黒田辰秋さんから頂いた言葉「運・根・鈍」を綴った章も良い。"(『色を奏でる』ちくま文庫) "鈍ということは、一回でわかってしまうことを、何回も何回もくりかえしやらないとわからない。くりかえしやっていると、一回でわかったも…
志村ふくみさんの『色を奏でる』(ちくま文庫)は、ご自身が一枚の布として織りだされているかのような、とても味わい深い本だ。とりわけ印象深いのが、次の一章だ。 「藤原の桜」(P・116~122)は、大岡信さんの「言葉の力」という文章が教科書にのったことが…
三ヶ日は穏やかな晴天であったが、ラジオを聞いていたら、東京に限って言うと、平成になってからほぼ毎年晴天とのことだ。28年間でお天気に恵まれなかったのは、5年くらいだという。今回(1月3日夜11時すぎから4時間ほど)は、しぶんぎ座流星群を見るには絶好…
ポッと空いた隙間時間。本を読むほどには集中できず、ましてや、掃除や片付けなんてとんでもなく、ただボッーとしていたいと感じる時、テレビを持たずに良かったと思う。 テレビは、考える要素なんてこれぽっちもなく、画面を追っているだけでそこそこ楽しめ…
大晦日は、風もなく暖かで、まさに穏やかなと形容するにぴったりであった。水を使っての大掃除に余念がないお宅の側を通り過ぎながら、ご精が出ますねと心の中でつぶやく。だが、特別な掃除もしないで、まったくお気楽サンそのままに散歩している自分に可笑…
先週、大雪のため千歳空港が閉鎖され、足止めされた中国人観光客たちが騒いだというニュースが流れた。私もそれを動画で見たのだが、どうしてこんなことするのだろうと、正直マナーの悪さにびっくりした。 ところが、いすみ鉄道 社長ブログで、「なぜ中国人…
『映画を食べる』(池波正太郎著・河出文庫・2004年)を読んでいると、無性に映画が観たくなってくる。 『池波正太郎の銀座日記』も、映画と食の話が満載だが、こちらの方が、自分が実際に見た映画と多くが重なるので、面白味がグンと増す。更には、もう一度見…
もう少しで今年も終わるというのに、なんだか実感が湧かない。日本で新年を迎えるのは、5年ぶりだからなのか。もっとも日本にいたところで、お餅にもお節料理にも縁がなく、お正月もごく普通の日常食で過ごしていた。 自分の家族を持つ前も、持ってからも、…