照る葉の森から

旅や日常での出会いを、スケッチするように綴ります。それは絵であり人であり、etc・・・。その時々で心に残った事を、私の一枚として切り取ります。

雑感

自分は人とは違って個性的ーそれは大方の人が考えていることだ

モンサント(ポルトガル)へ向かう時たまたま道連れになったOさん。彼女の話を聞きながら、これまであちらこちらとよく一人旅してきたなと少々驚いた。 ツアー参加に個人旅と、年数回出かけているくらいだから、当然旅慣れているはずだが、やることがどうにも…

自分がクロマニョン人の時代に暮らしていたらー今ごろ何してるかな

先頃出かけた「ラスコー展」で、壁画を見ながらクロマニョン人たちについて考えていたら、辻征夫の『春の問題』がフッと浮かんできた。果たして彼等に、日にちの概念や季節感などはあったのか。それとも単に、"(ただ要するにいまなのだと思って)"いたのだろ…

もっと早く格安シムにすれば良かったーおバカな自分への反省を込めて

ちょうど一年前、スマホをSIMフリーの機種に変更したものの、格安シムに乗り換えることはしなかった。次男から、どれほどの節約になるかと勧められても、何のかんのと理由を並べ立ててそのまま使い続けていた。 それがどんなに大馬鹿であったか、2ギガから1…

どうにかなるさと何もしない?それともできるだけのことはしておく?

先週日曜夜、たまたま聞いたラジオ番組が興味深かった。途中からだったので、どなたが話されているのかと思ったら、『嫌われる勇気』の著者岸見一郎さんであった。 実は私は、この本はおろか、アドラー心理学についても読んだことがなかったのだが、ご自分の…

方言での朗読が心に響く

先月末のラジオ番組で、奈良岡朋子さんが津軽弁で朗読する太宰治作『雀こ』を聞いた。方言のリズムが耳に心地良くて、いいなぁと思って耳を傾けていた。この番組は、何年か前の再放送ということだが、私が聞くのは初めてであった。 奈良岡朋子さんは、お父様…

木枯らし一号に〜最強の寒さ対策は何かとあれこれ思案する

昨日は、木枯らし一号も吹き急に冷え込んて、身体もそろそろ冬仕様に切り替えなさいよという警告が発せられた感じがする。 さて今日はどんな服装にしようかと悩む時、その基準を最高気温に合わせがちだが、活動する時間帯によっては、それでは寒かったりする…

美味しそうなカリンの実だけれど

カリン 沢山の実をつけたカリンの木 カリンがすっかり色づいている。遊歩道にあるこの木は、毎年たくさんの実をつける。果実には、当たり年と裏年があると聞くが、実のつき具合は、例年変わらない気がする。 香りも良く、いかにも美味しそうな色と形だが、固…

"言葉の代わりに、見て気がついていくことでその虫の気持ちがわかる気がする"

"いきものとおしゃべりするには、観察するのがいちばんだ。子どものころ、ぼくは、虫と話がしたかった。おまえどこに行くの。何を探しているの。虫は答えないけれど、いっしょうけんめい歩いていって、その先の葉っぱを食べはじめた。そう、おまえ、これが食…

うさぎの搗くお餅はどんな味?

土曜の夜、ふと気づけば、窓の外にまんまるのお月様。よく見ようとベランダに出ると、まるで作り物のように夜空に浮かんでいた。こんな絵に描いたようような月を見るのは、ずいぶん久しい。たったそれだけのことが、なぜか嬉しく思える。人の喜びって、結局…

リニューアルオープンした図書館が快適でつい足が向く

先月初め、自宅近くの図書館がリニューアルオープンした。広くなって閲覧席も増え、幼児向けには、絵本の読み聞かせができる独立したスペースもある。 開館時間も、火曜日から土曜日までは、午前9時から午後9時で、それ以外の日でも午後8時までと長く、仕事…

小芝居する犬ーその気配りに感心

朝のラジオで、作家の平岩弓枝さんが、恩師を語るというテーマで話されていた。小学生の頃、作文で愛犬について書いたことが、後に物書きになるきっかけになったという。その芝犬トミの行動が、まるで大事なお嬢様を守る乳母のようだなと思った。 小学校に入…

カラスが虫をついばむ光景に意外な新鮮さを覚えた朝

豪徳寺参道松並木 散歩途中に、カラスが5、6羽、松の木の根元あたりで虫をついばんでいるのが目に留まった。うっすらと緑色になっている地面に嘴をいれたり、杭になった木の内側を突っついたりしている。もっと小さな鳥たちの、そのような光景はしばしば目に…

自分の目的に向かって真っしぐらー先ずはその徹底した資金作りに脱帽!

NHKの地球ラジオという番組に、「旅人は見た」というコーナーがあって、世界各地を旅されている方々が、現地から旅の様子を話してくれる。どの方の旅もユニークで、毎回の放送が楽しみである。今回はそのうちの一人、自転車で世界各地を旅されていた小口良平…

やる気を待つのではなくとりあえず始めてみる

山田ズーニーさんのこのツイートをたまたま目にして、 "「エネルギーがあるから描ける、のではない。描くからエネルギーが湧いてくる、んだ」朝、ぽちっとTVをつけたら画家、横尾忠則さんが言った。・・・" まったくその通りだなと感じた。エネルギー」を「…

彼岸花によせて

成人式の振り袖を思わせる艶やかな姿 そういえばここの蕾もそろそろかと、通りがかりにふと目をやれば、すっかり美人さんになっていた。雨の中で艶やかに立つ彼岸花、傍にはデビューを控える妹たち。 デビューに向け準備も万全の妹たち スッーと伸びた細い茎…

あまりに幼稚なと、NZで逆上ヒッチハイカー大暴れの記事に思う

「4日間誰も乗せてくれない!逆上ヒッチハイカー大暴れ」(AFP 9/21日付)というニュースに、何とまあ・・・と、呆れてしまった。 記事によると、"ニュージーランドの小さな町からヒッチハイクで移動しようとしたフランス人旅行者の男が、4日間誰からも車に乗…

知床で道路脇に塩鮭が投棄されていたという記事に

知床で道路脇に塩鮭が投棄されていたというニュース(withnews9/20付)に、その行為が何を引き起こすか、たとえ知らなかったにしろそれだけでは済まされないだろうと憤りを覚える。 記事によると、 "世界自然遺産に登録されている北海道の知床。そこにある「フ…

そろそろカラッと晴れてほしいなあ!ーでもこんな年もあるさと構えていよう

相次ぎ発生する台風や秋雨前線の影響で、東京では9月の日照時間がだいぶ少ないということだ。「カビが生えちゃうよ」というキャスターの言葉に、ラジオの前の私もまったくと頷く。湿度が高くジメッとしているので、気温はそれほど高くはないものの、少し歩い…

主義を貫く凄まじい生き方ー井伏鱒二氏のエピソード『晴れた空 曇った顔』より

『晴れた空 曇った顔』安岡章太郎著・幻戯書房・2003年)に、"追筆 1993年7月26日・・・「他人をはばかる情愛の深さ」"(P・52~56)という井伏鱒二さんについてお書きになられた短い文章があるが、これもこちらの心に深く染み入る。 "井伏さんについて語る人は…

父はユズリハの如く

通夜も済んで、今日は父の告別式。起き抜けに今朝は、お父さんこれまでありがとうと手を合わせる。 7月に、私の長男に長男が生まれたことを報告に行った時、これで曽孫が5人ととても喜んでくれた。女の子が1人に男の子が4人と、何度も何度も指折り数えては…

父逝くー心静かに庭を眺めながらこの世に幕を引く

父逝く。亡くなる時はこうありたいと、誰もが望むような最期であった。残された者それぞれの事情もよく考えてくれたかのように、もういいかなという感じで旅立った。見事というしかないほど間が良い父だった。 今年90歳の父は、15年前に妻である私の母を送り…

チェーホフ先生の迷惑げな顔をいつでも心に留めておきたい

「井伏鱒二のふるさと」に出てくる、(『晴れた空 曇った顔』安岡章太郎著・幻戯書房・2003年)ソ連を旅行したとき、トルストイ、ドストエフスキー、チェーホフなどの住居跡や別荘を見学して回る話がなかなか興味深い。(但し、50年以上も前のことだ。) 国家に…

『高倉健インタヴューズ』は時々開きたくなる本だ

私は、高倉健さんの、眼差しの温かさがジュワッとこちらの心に染み込んでくるような文章が好きだ。『旅の途中で』や『あなたに褒められたくて』を読み返すたびに、新たにジュワッという思いが広がる。 ところで、ご本人のエッセイとは別に、以前にも参照させ…

この時代に新聞は読むほどの価値があるのだろうか?

先週月曜日のラジオ番組で、ジャーナリストの青木理さんが、東京新聞を除いた各社が、一面からオリンピック報道一色ということに疑問を呈していた。ドイツ在住のジャーナリスト熊谷徹さんも同様のことをツイッターに投稿しておられた。 趣旨は違うが、それが…

税金の使い方には目を光らせようー東京オリンピックや築地移転問題に思う

東京オリンピックの予算がどんどん膨れ上がっていることをテーマにしたラジオ番組(TBS・デイキャッチ・8/22)を聞いていて、とりわけJSC(日本スポーツ振興センター)って一体何を考えているんだとびっくりしてしまった。国立競技場建設予算に、JSCのビルを建て…

泣いたっていいじゃないかー「沙保里の涙に辛口コメント」に思う

ヤフーニュースに、"「中尾ミエ、沙保里の涙に辛口コメント」"とあったので読んでみた。19日放送のTOKYO MXテレビ「5時に夢中!」という番組に出演した時の発言のようだ。 "吉田の涙について聞かれた中尾は「やることはすべてやったんだし。本当に…

ナンセンスこそが偉そうなマジメの暴走を防ぐ

駄洒落、ナンセンス(nonsense)の類が大好きな私は、ほとんどつまらない親父ギャクにも笑ってしまう。可笑しくもないけど、一応笑っておくかといったお付き合いでそうする訳ではなく、聞いた途端プッと吹いちゃうのだ。つまり私の場合、笑いの沸点が限りなく…

バラ?の花束とおじいさんー空想が止まらない

金曜日の朝、通りの反対側を歩いていた老人に目が止まったのは、手にしている花束のためだった。白い包装紙の中に、赤色が見えた。「バラ?」まさかと思って、すれ違いざまに確かめると、鶏頭であった。近づくと、赤に混じってオレンジ色もある。もしかして…

ママの腕の中にいる時の赤ちゃんは幸福感にあふれている

眠っている赤ちゃんを見ていると、時々笑っている。これは新生児微笑といって、生まれてから2ヶ月くらいまでの赤ちゃんに見られる本能的な行動だそうだ。とはいえ、まるで楽しい夢をみているかのようで、ついこちらの頬も緩む。 腕に抱かれている時も、大人…

ルクミって?それはギリシャのお菓子ー『雨天炎天』には凄いルクミあり

パリ在住の梨の木さんという方のブログに、ギリシャ土産に頂いた「ルクミloukoumi」というかなり甘いお菓子の事が書いってあった。そのちょっと前に、そのお菓子について本で知ったばかりの私は、おおここにもルクミかとそのタイミングに喜ぶ。 ブログでは、…