照る葉の森から

旅や日常での出会いを、スケッチするように綴ります。それは絵であり人であり、etc・・・。その時々で心に残った事を、私の一枚として切り取ります。

2015・4月ローマ・フィレンツェ

ローマはどこも行列 余裕を持った計画を

サン・ピエトロ大聖堂入場を待つ人々。ぐるりとサン・ピエトロ広場を囲んで尚延びる列は、最後尾が見えない。入場まで、どれほどの時間待つのだろう。恐れをなして諦める。サン・ピエトロ広場を囲んで続く入場待ちの列、この写真は木曜日の昼前の列。早朝な…

古代ローマの遺跡に広がる空想 フォロ・ロマーノ

アントニヌスとファウスティーナの神殿。階段と円柱が141年に建てられた神殿跡で、後の教会は中世に建てられた。ヴェスタの神殿を守るヴェスタの巫女の家。その上方、左側の木々のある辺りが、ファルネーゼ庭園。そこからは、フォロ・ロマーノが一望でき、更…

パラティーノの丘 ローマ

古代ローマ共和政期は高級住宅地、帝政期には皇帝たちが宮殿を建てた場所が、パラティーノの丘だ。上の写真は、スタディオで、かつての競技場とも馬場とも言われている。かつてここには、どのような人々が住んでいたのだろうか。朽ちた建物の一部を見ながら…

闇に浮かぶ光 描き方のヒントは教会から?

サンタ・マリア・ノヴェッラ教会の中に入ると、美しい天井に目を惹かれる。ステンドグラスと壁のフレスコ画が荘厳な雰囲気を醸し出している。灯のようにも見えるステンドグラス。入口から入って順に回っているうちに、敬虔な気持ちになってくる。教会は、本…

ひっそりとした雰囲気に惹かれて ポデスタ礼拝堂

バルジェッロ国立博物館は、13世紀に、行政長官(ポデスタ)の館とし建てられた。その後、司法長官(バルジェッロ)の役所兼邸宅となり、呼び名はそのまま現在まで引き継がれている。これは2階奥にある礼拝堂入口だ。天井や壁に描かれた絵やステンドグラスが、祈…

フィレンツェ街歩き

フィレンツェ中心部は、どこも路地裏のように狭くて驚く。車も結構多い。裏道の感覚で道の真ん中を歩いていると、車が来て慌てる。日本ならもう少し広くても、一方通行になるだろうにと思いながら歩いて行くと、ぶっきらぼうな通りに、ふいとレストランやジ…

イサクの犠牲 どちらを選ぶ?

ロレンツォ・ギベルティ作フィリッポ・ブルネッレスキ作フィレンツェにあるドゥオーモ付属・サン・ジョバンニ洗礼堂の北側の扉の制作は、コンクールで勝ったギベルティに任された。上の写真は、1401年の浮き彫りのコンクールで最終審査に残ったもので、バル…

ダヴィデ像2点 ドナッテロ作

ブロンズのダヴィデ像大理石のダヴィデ像フィレンツェ・バルジェッロ国立博物館には、ドナッテロ作のダヴィデ像がある。同じくフィレンツェ・アカデミア美術館にある、ミケランジェロ作の巨大なダヴィデ像とは、全く雰囲気が異なる。どちらもゴリアテの首を…

教会の天井画 フィレンツェ サンタ・マリア・ノヴェッラ教会

サンタ・マリア・ノヴェッラ教会、天井に描かれた絵3点教会の壁や天井に描かれたフレスコ画は、優しい色合いだ。物語を知っていたならもっといいのにと思う。だがそのためには、1日に一つの教会だけを訪れるにとどめなければ、とても丁寧には眺めきれない…

受胎告知 サンタ・マリア・ノヴェッラ教会にて

サンタ・マリア・ノヴェッラ教会の受胎告知2点、ルネッサンスが花開いたフィレンツェだけあって、どこも教会には、素晴らしい絵がある。壁に描かれたフレスコ画を見て回っていると、私の目に入ってくるのはやはり受胎告知だ。前に、サンタ・クローチェ教会…

旅先のひとりご飯問題

一人旅したいけれど、ひとりご飯はちょっと苦手という方もいらっしゃると思う。そんな時は、パン屋さんやスーパーマーケットなどで買ってきた物を、部屋で食べるといい。宿泊したホテルが朝食付きの場合、私は朝しっかり食べる。もともと、1日の食事の比重…

絵は解らなくても心で感じさえすれば

この幼子の楽しげに輝く笑顔、それに答えるマリア様の表情も優しい。彫刻にはほとんど関心がなかったのに、4年前、ここバルジェッロ国立博物館を訪れて以来少し興味が湧いてきた。今回フィレンツェで再訪したのも、ここだけだ。ドナッテロの作品を見たくても…

絵の見方は好きずき 自分なりの物語を

サンタ・クローチェ教会にある『受胎告知』を、3点写真に収めたが、マリア様と大天使ガブリエルの描き方がそれぞれに異なっていて興味深い。大天使ガブリエルの真摯な眼差しに対し、このマリア様の表情は、ずいぶん世俗的な感じがする。年下の若者が、憧れ…

旅先での触れ合い3景

フィレンツェ・バルジェッロ国立博物館で、熱心に彫刻に話しかけている幼子がいた。あまりに可愛らしいので、ママに許可を得て写真を撮らせて頂く。するとママが日本語で、「日本人ですか」と聞くので驚いた。重ねて「東京大好き」と言う。そこで私も、「Son…

旅先で困らない初歩的英語学習

一人旅はしたいけど言葉が不安だという人へは、初歩の英会話学習をおすすめしたい。NHKラジオ・第二では、同じ語学番組を1日数回繰り返し放送している。特に英語の番組が多く、小、中学生から社会人向けと幅広く、自分が必要な英語が学べる。 ちなみに私は、…

旅の荷物は小さく軽く

私の旅支度は、あっという間に終わる。機内に持ち込みできる大きさのキャンパス地のボストンバッグに、普段着ている物を、詰めておしまいだ。事前に持ち物リストを作り、入れながらチェックをする。Tシャツ、長袖ブラウス、パンツと、着用してゆく物も合わせ…

旅先では興味のあることだけを

せっかくの海外旅行と頑張らずに、一人旅では、目的を自分の関心があることのみに特化しよう。観光地ばかりを巡りたければそれもいい。その場合は、むしろ効率良く回れるツアーに参加することをお勧めする。例えばパリに行くとしたら、大概の人が、一度はモ…

旅先ではカジュアルが一番!

旅先ではカジュアルな格好が一番。イタリア留学中の方がツイッターで、日本から遊びにくる友人に、スカートとハイヒール、ブランド物のバッグはNGと何度言っても守らないと嘆いていたが、日本のおしゃれ感覚そのままに海外旅行する人が多いのも頷ける。ちな…

旅の始まりは航空券選びから

フィレンツェ アルノ河から望む彼方の山々アルノ河に架かるポンテ・ベッキオ先ず、私が航空券を購入するにあたって気をつけているのは、現地到着と出発時刻だ。今回は、ローマ着が朝9時過ぎだったので問題なかったが、夜到着の場合は、少々高くても、明るい…

旅の終わりに

サント・スピリト教会サンタ・クローチェ教会教会壁レリーフ ドナッテロ・受胎告知たった2泊のフィレンツェ滞在、午後4時の便で、パリ経由で帰国する。羽田着は、4/29日午後4時の予定だ。4/22日の朝9時過ぎにローマへ到着してから6泊8日はあっけないほど早…

フィレンツェ トラットリア・I DUE G

トマトと白いんげん豆のブルスケッタ白ワインとパン緑ののリゾット (ほうれん草)レモンのソルベフィレンツェ・サンタ・マリア・ノッヴェラ駅近くのトラットリアに、開店の12時半よりやや遅れて到着する。まだ、満席ではなかったのでホッとする。だが、一時を…

西洋を理解することの難しさ

サンタ・マリア・ノッヴェラ教会教会の天井駅前のサンタ・マリア・ノッヴェラ教会に入ってみた。これまで教会自体にはあまり関心がなく、絵画や建物の様式への興味のみであった。月曜で行くところもないしと、暇潰しのつもりで行ってみたのだがすっかり魅せ…

フィレンツェ トスカーナ料理

野菜のスフォルマートほうれん草とリコッタチーズのニュディ地ビール?山盛りのパン フィレンツェ・サンタ・マリア・ノッヴェラ駅に昼12時過ぎに到着。すぐ近くのホテルにチェックインすると、部屋に荷物を置いてサンタ・マリア・デル・カルミネ教会へ向かう…

ローマからフィレンツェへ

ささやかな日曜マーケット売り場に工夫を凝らした八百屋さん彩りがきれいな野菜たち年代物のサラミが珍しい黒トリュフ?丸焼きにされた豚はパンを咥える削ってサンドイッチにもそのままでもローマからフィレンツェまでは、イタロ(ユーロスター・イタリア)で1…

ローマ 野菜盛り合わせが美味しい

野菜盛り合わせパンフィットチーネ トマトソース店の入り口解放記念日のためか、土曜日なのに目指すリストランテが休みだったため、適当な店を探して入ってみた。パパママ食堂か、ポワロはたまたハンプティダンプティのようなお父さんを中心に家族総出で働い…

ローマの結婚式 カピトリーニ教会で

写真撮影に乗じて遠くから私も一枚美術館を出てから、隣のカピトリーニ教会へ行ってみた。入り口で待つように言われたので、入場制限でもしているのかと思いきや、結婚式であった。中へ入ると、丁度式が終わったようで、小さな紳士・淑女が跳ね回っていた。…

ローマ 美術館で人ウオッチング

カピトリーニ美術館 タプラリウムよりフォロ・ロマーノを望むエジプト展示ルーム お行儀の良い猿カピトリーニ美術館に入ると直ぐに、カラヴァッジョの絵のところへ行った。この絵は、15ユーロの入場券にはそぐわないと、やや気落ちする。カラヴァッジョの絵…

すべての道はローマへと通じる

コロッセオコロッセオからフォロ・ロマーノを望む草花は淡々と咲き続けるコロッセオへは、ホテルから徒歩15分ほどであった。8時15分頃着いてみれば、既に30人以上並んでいる。土曜日の朝のためか、カブール通りでは、ほとんど歩いている人には会わなかったの…

何とピッツア3ユーロ! リストランテ・カルロメンテ

アーティチョーク ローマ風ピッツア マルゲリータ 3ユーロは驚きレモンのソルベパンローマ滞在3日目は、トラステヴェレ地区のリストランテ・カルロメンテへ行ってきた。ここは安くて美味しく、本当にお勧めだ。バスで行くのは、地下鉄に比べやや億劫でもある…

ピンチョの丘からスペイン階段へ

教会前の広場 オベリスクサン・ピエトロ大聖堂を望む教会を出ると、ピンチョの丘に登ってみた。サン・ピエトロ大聖堂を遠くに望めるビューポイントだ。景観に配慮して建造物の規制をしているのだろうが、近代的なビルがないのがいい。それにひきかえ、京都は…