照る葉の森から

旅や日常での出会いを、スケッチするように綴ります。それは絵であり人であり、etc・・・。その時々で心に残った事を、私の一枚として切り取ります。

レンブラントとゴッホの絵を訪ねてアムステルダムへ〜イースターの日は激混み

通勤途上のプラットホーム、NEXと書かれた車体が通り過ぎて行くのを眺めながら、無性に旅がしたくなった。心が疲れていたのかもしれない。毎日階段を昇り降りしながら、羊の群れの一員である事に飽いていた。日常から離れてみたい思いは募るばかり。2007年4月の事だった。
 
 先ずはアムステルダム国立美術館レンブラント・ファン・レインの『夜警』へと急ぐ。別格扱いのこの絵は大作で、画集で見た時とは印象が異なった。私にはむしろ、『テュルプ博士の解剖学講義』が心に残った。こちらは、逆に実物の方がよかった。作品の前に立たないと、見えてこない事があると改めて思った。
 
ゴッホ美術館では開館を待つ長い行列に、係員がイースターのチョコレートを配りながら、この日が一番混むと言う。次回からの旅計画では、イースターの日をチェックする必要がある。
 
ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ馬鈴薯を喰う人々』に、故郷ブラバントでは、労働者や貧しい者への共感を持っていたという画家の姿が浮かんできた。だが彼等にしてみれば、見なりに構わず思い込みの強いゴッホからの接触は、むしろ迷惑だったらしい。
 
浮世絵に魅せられて、広重を模写した『雨中の橋』は、いかにもゴッホらしい色使いになっていて興味深い。 気合を入れ過ぎたのか、ゴッホの想いが乗り移ったかのような重苦しさを感じ、ティルームでお茶を頂いてようやくほっとする。
 
この美術館には、私の大好きなオディロン・ルドンの作品が3点展示されていた。どこの美術館でも、ルドンに出会えるのは嬉しい