照る葉の森から

旅や日常での出会いを、スケッチするように綴ります。それは絵であり人であり、etc・・・。その時々で心に残った事を、私の一枚として切り取ります。

これが本場のギネスだ〜ギネスストアハウスからグラフトン通り イン ダブリン

ダブリン城やクライストチャーチに寄り道しながら、ギネスストアハウスへ向かう。日本から予約した番号を提示して中に入る。入場券には1パインとのギネが付いている。混雑を避けてゆっくり味わうため、見学はパスして最上階のグラヴィティバーへ直行する。
 
カウンターでビールを待ちながら、昨年、奈良と京都を訪れたという係の女性と少しおしゃべりする。はるばる日本まで来てくれたのかと嬉しくなる。エリック・クラプトンの曲が流れている。いい選択に、ビールへの期待も高まる。グラスを受け取り、椅子に落ち着いてから最初の一口を味わう。この泡だ。美味しい。ギネスは注ぎ方が要だ。360度眺望できるように、大きく切り取られた窓の外をかもめが飛んでいる。ダブリン市内を、さらに連なる山を望み、私も空高く舞うかもめの気分だ。
 
ざわざわし始めたので、ビールを飲み干し、ギネスストアハウスを後にする。市内中心部まで、また歩いて帰ることにした。リフィ川沿いのパブが居並ぶ賑やかな通りを抜けて、グラフトン通りへと向かう。ストリートミュージシャンが多いこの通りは、映画『Once ダブリンの街角で』の世界だ。
 
一番人気のジャズバンドの前で足をとめる。ベビーカーに乗った男の子が、前枠を手で叩いて参加しているのが微笑ましい。演奏が一段落したところで、バイオリンの音色の方へ歩いてゆく。聴衆こそ少ないが、もの悲しい響きの曲が心に沁みる。しばらく聞いてから再び通りをゆく。わずかな心づけに、演奏しながら丁寧なお辞儀を返してくれたことが、心地よい余韻として残る。
 
通りを外れてセントスティーブンスグリーンへ入ってゆくと、大きな公園だけあって人もたくさんだ。ベンチに腰掛けて、遊ぶ人、そぞろ歩きする人を眺めているのも楽しい。公園を抜けると、ホテルも近い。
 
ジョージアン様式の優雅な雰囲気が漂うメリオンホテルは、どの部署のスタッフも感じがよい。暖炉のある居間といった趣のあるティールームで、午後のお茶を楽しむ人々の横を通り抜けて部屋へ向かう。私は、夕飯まで一休みする。