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照る葉の森から

旅や日常での出会いを、スケッチするように綴ります。それは絵であり人であり、etc・・・。その時々で心に残った事を、私の一枚として切り取ります。

ヴィンタートゥール 美術館巡り その1

絵画
駅のツーリストインフォメーションでミュージアムパスを購入し、ついでに市内地図も貰う。外にでて美術館バス乗り場を探すが良く解らないので、路線バスの列で待つことにする。しばらく待っていると、前方に停まったバンに乗り込む人の姿が見えた。もしやと列から離れて行ってみると、それが美術館バスであった。私が乗ると間もなく出発した。1時間に1本のバスを危うく逃すところであった。乗車しているのは老人が多い。この街の老人は朝から美術館へ行くのだと妙に感心していたが、オスカー・ラインハルト・コレクションの少し手前に老人施設があった。帰りの時間を確かめてから、中に入る。
 
バッグもコートも、荷物はすべてロッカーへ預けるシステムだ。係員から見えるように、支払い済みを示すシールを服に貼って入館する。個人の邸宅だったとはいえ、美術館にするだけあってもの凄い広さだ。”約200点の所蔵品には、ルーベンスレンブラント、エルグレコ、ゴヤダヴィッド、アングル、ドラクロワ、コロー、ドーミエクールベ、マネ、ドガ、モネ、ルノワールセザンヌゴッホゴーギャンピカソロートレックまで、後期ゴシックから20世紀までのヨーロッパ絵画史を象徴するような巨匠たちの作品がそろっています。 ”(スイス政府観光局ホームページwww.myswiss.jpより)なじみのある画家の、これまであまり見たことのないような作品を、感嘆しながら見て回る。
 
これを個人で収集したとは。ヨーロッパの資産家の財力とはどれほどのものなのか、私の乏しい想像力からは計り知れない。所蔵品は、ここだけに展示されているのではない。別の場所にあるオスカー・ラインハルト美術館では、”主に18世紀〜20世紀のスイス、ドイツ、オーストリアの画家の作品を展示しています”という事だ。
 
美術館は、小高い丘の、林に囲まれた場所に建つが、その外観も素敵だ。バスを待つ間、林に少しだけ踏み入ってみる。高い木々の間を歩きながら、静けさに浸る。
 
ミュージアムパスで17ケ所入館できるのだが、1日ではとても回りきれない。パンフレットを見て、ヴィンタートゥール美術館 に、オディロン・ルドン『野の花』を見に行くことにした。どこをどう行けばこのような場所へたどり着くわけと、自分に呆れるほど迷ってしまった。大きな建物があるたび覗いてみるが、どう見ても美術館からは程遠い。同じところを何回か行きつ戻りつするうちに、間違いに気づいた。地図に書かれた道幅から、実際の道幅を測り損ねていたことによる距離感の違いだった。こちらの美術館は、思っていたよりあっさりと回り終えてしまったので、ブリナー&ケルン美術館へも行く事にした。ここも軽く流した後は、休憩がてら食事することにした。 (その2へ続く)