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照る葉の森から

旅や日常での出会いを、スケッチするように綴ります。それは絵であり人であり、etc・・・。その時々で心に残った事を、私の一枚として切り取ります。

ムンクについて

絵画
橋の上に佇んで海を眺める人々、そのモチーフが繰り返し現れるムンクの作品に、静謐と祈りという言葉が浮かんできた。人が根源的に抱いている畏れ、その畏れを鎮めるための祈りが、絵を通して伝わってくる。そして、これまで自分は、『叫び』から受けるイメージのみで、ムンクを捉えていた事に気づかされる。オスロ立美術館でさまざまなムンクの作品を目にし、オスロ大学アウラ講堂でムンクの壁画を見て、その思いは更に深まった。 
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このような絵は初めてだった。テレビの絵画番組でも見た記憶はなかった。熱心なムンクファンというわけではないので、知らなかっただけかもしれない。入り口から左右の絵を見ながら進むと、正面に『太陽』がある。海から昇る太陽に、生命の輝きを感じた。この絵に出合えたことは、オスロでの最大の収穫であった。

2013年夏季限定で一般公開という事も知らずに行ったが、偶然の巡りあわせに感謝する。飛行機のチケットを取ったのはほぼ1年前だった。訪れる年がムンク生誕150年という事も知らなかった。そろそろフィヨルドを見に行こうかと思いついただけで、祝日と組み合わせれば少ない休みでも行けると決めた。そんな単純な動機であったが、今は、ムンクの絵に出会うべくして出会ったという思いがしている。