照る葉の森から

旅や日常での出会いを、スケッチするように綴ります。それは絵であり人であり、etc・・・。その時々で心に残った事を、私の一枚として切り取ります。

アンコールワット 〜猿だって髪型はアンコールワット スタイル

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後ろ姿が何となく人間を思わせる狛犬?ライオン?
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アンコールワット第三回廊にて  少年僧も一休み
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ヘアースタイルがアンコールワット型の猿  寺院裏側にて
 

二日目はアンコールワットからバイヨン、タ・プロームと回る。アンコールワットは、さまざまな国からの観光客で賑わっていた。寺院の入り口で目を光らせている狛犬のようなライオンは、後ろ姿が妙に人間に似てユーモラスだ。製作者にとってライオンは、想像を超えていたのかなと遥か昔に想いを馳せる。但しライオンかどうかも定かではなく、私が勝手に思い込んでいるだけだ。

 
至る所に彫られたデバターやアプサラを見ながら第一回廊から進んでゆく。第三回廊へは、かなり急な階段を登らなければならない。だが行った甲斐はあった。上から遠くを見渡すのは気持ちが良かった。東京都美術館で開催されたアンコールワット展へは行っていたが、まさに百聞は一見に如ずだ。あやうく解った気になりそうなところであった。むしろもっと早く訪れていれば良かったと思った。1年毎に体力は落ちる。階段を降りて日陰で一休みして息を整える。
 
裏手に回れば猿がいた。頭のてっぺんに向けて尖った髪の毛と、両脇の尖った耳は、アンコールワットの形そのままであった。ヘアースタイルに感心したまま孤高の猿を眺めていると、次は別の猿が家族を従えて林に入って行くのが見えた。目で追えば、小猿達はふざけながら親猿の後をついて行く。その様子は全く人と同じで、可愛いものだ。長年の夢だったアンコールワットは素晴らしかったが、私にはむしろこのような光景が心に残っている。猿の親子の写真を撮らなかったのが残念だ。寺院裏側は静かでのんびりした雰囲気だ。しばらく林の中を歩いてから、正面入り口付近の待ち合わせ場所へ向かう。
バイヨンへ続く