照る葉の森から

旅や日常での出会いを、スケッチするように綴ります。それは絵であり人であり、etc・・・。その時々で心に残った事を、私の一枚として切り取ります。

ルアン・パバーンへ〜ラオス

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アユタヤを訪れた2日後、ラオスルアンパバーンへ向かった。タイは列車も飛行機も遅れるのが普通なのか、出発が遅れた。1ヶ月前にシュムリアップから帰る時のバンコクエアウェズの飛行機も遅れた。バンコクに到着して出口に向かって歩いてゆくと、HANEDAの文字と私の名前が書かれた紙が目に入った。ここで羽田行きの便に乗り換えるのだが、時間がないので係員の方がゲートまで案内してくれると言う。私はやや焦り気味に歩いて、搭乗口まで向かった事を思い出していた。今回も同じ航空会社だ。
 
今度は到着が遅れるだけだからと安心していたが、待つ間の寒さに震えセーターを着込んだ。飛行機内も寒かった。足まで毛布に包まっていても寒かった。暑い国では、どこでも冷房が強い。2時間程でルアンパバーンに到着して外に出ると、冷え切った身体は心地よくほぐれていく。空港からタクシーでホテル・ヴィラ・マレーに行く。タクシーチケットは、シュムリアップと同じく、空港を出た所にあるカウンターで購入するので安心だ。ホテルでは部屋を用意するまで小一時間かかるというので、フロントで荷物を預け街に出た。 
 
客待ちトゥクトゥクもたくさん居たが、断るとあっさり引き下がるので気楽だ。メコン川の方に向かって進んで行くと、日本人女性二人が石垣に座っていた。早速、情報収集を開始する。一番知りたかったのは、タートクアンシーの滝の様子と、そこまでの料金である。「タクシーで滝往復に市内数箇所の見学と昼食が付いて1人100ドル」という返事に驚く。それほど高くては行かれない。安く行く方法を探すしかないと考えながら、ホテルへ戻ると試しにフロントで聞いてみた。タクシーチャーターで35ドルという返事に、すぐ手配をお願いした。彼女たち二人で200ドルだ。観光に昼食付きといっても、この地の物価からすればかなり安くできるはずだ。日本で申し込んだというが、手配会社はどれだけマージンを取っているのだろうと思った。
 
手配して頂いた車に乗ると、新車なのかピカピカしていた。きちんとした身なりのドライバーさんは、黙々と運転するだけだが実直で穏やかな雰囲気が伝わってくる。たまたまいい方に当たっただけかもしれないが、初めての国への印象の良さが増す。この国は比較的豊かなのかなと思った。人もゆったりとしている感じがする。道行く子どもたちも楽しげだ。プーシーの丘から見た街並みも綺麗で、家々の立派さが遠目にも窺えた。タート・クアンシーの滝に行く道中の風景は素朴だ。畑で作業する人々の様子や、万屋さんといった感じの品数の少ない店先に、かつての日本の農村もこのようであっただろうと思った。 
タート・クアンシーの滝へ続く