照る葉の森から

旅や日常での出会いを、スケッチするように綴ります。それは絵であり人であり、etc・・・。その時々で心に残った事を、私の一枚として切り取ります。

何もしない旅 バンコクの休日

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暮れ行く成田空港 
 
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見晴らしの良い部屋
 
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ピアノ演奏を聴きながら頂くウェルカムドリンク
 
2014年はバンコクで迎えた。出発前、飛び発つ準備をしている飛行機を眺めながら、私は此処で何をしているのだろうと思っていた。
 
旅行に行く前のワクワク感もなく、混雑するラウンジでぼんやりと椅子に座っていた。越し方を振り返るのでもなく、明けてからへ思いを馳せるのでもなく、ただ外を見ていた。夕暮れ時の旅立ちは、何とは無しに物悲しい。一人旅ゆえか。
 
これといった目的もない旅は初めてであった。バンコクは前年に続いて2度目だったが、知る人がいる訳でもなく、特に行きたい所もなかった。強いて言えばタイ料理に惹かれて、何となく決めてしまった。前回行く事ができなかった店にも行ってみたいし、いろいろな屋台を回ってもみたかった。
 
朝、食事に出たついでに散歩して、スタバで休憩する。街を歩き建物や木々や人を眺め、その場所の雰囲気を感じる。スタバでも、店内でそれぞれの時間を楽しむ人を眺め、または道行く人へ目をやる。
 
その後はホテルへ帰って部屋で過ごす。プールサイドもいいかなと行ってはみるものの、泳がない身には日差しが強すぎるので結局部屋へ戻ってしまう。
 
夕方は、また少し歩いて軽食を買ってくるか食事に行く事の繰り返しであった。家族連れが、スーパーで買い物する様子も微笑ましい。訪れた店で、頼んだ料理を待ちながら周りを眺めているのも楽しい。
 
ホテルの部屋では、本や新聞を読んだり、テレビを見たりするだけだ。自分ではテレビを持たないので、旅に出ると良く見る。訪れた国の番組への興味で、言葉も解らないまま見たりしている。
 
BBCやCNNは大概同じニュースの繰り返しだ。NHKの国際放送を見る時もある。何も考えずにぼんやりしたい時、テレビはぴったりだ。
 
時にはこのように、何もしない休日もいいかなと思った。そして今年の年末年始も、バンコクで過ごす事にした。たくさんのタイ料理との出会いを楽しみにしている。偏食とはお別れだ。今回は、より積極的に食を楽しむ旅にするつもりでいる。