食を楽しむバンコクの休日 その2
点心 カントンハウスにて
カントンハウス 店内
屋台 30バーツの麺
ピンクのカオマンガイとして知られるラーン・ガイトーン・プラトゥナームは、正月の2日間は休みであった。昨年などは休みと知らず、すぐ近所にある緑のカオマンガイに入って、単純にユニフォームの色が変っただけと思っていた。今回は3回足を運んでようやく食べる事ができた。鳥のスープで炊いたご飯は美味しい。小を頼むと量も手頃であり、値段も安い。
屋台の麺も、ナラ・本店のカオ・パット・クンも、それぞれ美味しく頂いた。狭い歩道に小さなテーブルと椅子を置いた簡易な店でも、気になる料理は味わってみた。自分に合う時も合わない時もあるが、それもまた楽しい。
偏食の塊だった自分が、こだわりなくいろいろ試し始めている。殆ど遅い目覚めだが、間に合って良かった。タイ・東北地方の料理は、ラオスと近いためか料理名もよく似ている。私の好みの味だ。これからは、味に出会う旅も楽しそうだ。
タイ料理ばかりではなく、点心の店へも行った。パヤタイ駅から近いカントンハウスは、リーズナブルに点心が頂ける店だ。写真入りのメニューをめくっていると、1皿20バーツの点心はどれも美味しそうでつい頼みすぎてしまう。シンハービールを飲みながらゆっくり食事していると、お腹も心も満たされる。
日々の暮らしに降り積もった些細な事や、そのような事に心煩わされるちっぽけな自分など飛んで行け。何もかも忘れて、今輝くこのひとときを楽しもう。ビール効果もあってか、愉快になるにつれ勇ましくもなってゆく。
何をするでもない旅なら、日本に居ても同じ事だとも考えた。だが環境が変わることで、心がどれほど開放されるかを実感していた。このような時間を持てた事に感謝しつつ、ひとり静かにグラスを上げて乾杯する。