照る葉の森から

旅や日常での出会いを、スケッチするように綴ります。それは絵であり人であり、etc・・・。その時々で心に残った事を、私の一枚として切り取ります。

高千穂で蕎麦に舌鼓 宮崎の旅 その3

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真名井の滝
 
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 真名井の滝 アングルを変えて
 
宮崎駅から延岡駅まで特急にちりんで、そこからは路線バスで高千穂へ向かった。五ヶ瀬川沿いを走る旧道は狭く、運転するのは大変そうだがバイパスに比べて風情がある。
 
熊本空港経由熊本市内行きの特急バスもあるが、本数は少ないので宮崎交通のホームページで確認する事をお勧めする。私は宮崎市内から日帰りで行ったが、熊本から入って宮崎へ向かうのも、また逆のルートもお好み次第だ。但し路線バスは高千穂と延岡往復のみなので、時刻表を見ながら計画を立てるといい。
 
高千穂では、高千穂交通の観光タクシーCコースを予約していた。ドライバーさんは和田さんとおっしゃる感じのいい方で、バスセンターで待っていて下さった。
 
Cコースとは、天岩戸神社天安河原高千穂峡高千穂神社を回る約2時間半のコースで、比較的時間のない方にお勧めだ。私は、見所少な目でよかったのでこちらにした。町内を走るバスもあるが、私の行きたい所を回るにはかなり非効率のためタクシーをお願いした。ちなみにレンタサイクルもある。 
 
私の目的は、来る時目にした五ヶ瀬川上流にある高千穂峡である。遊歩道を川沿いに1キロ程歩いた先に、美しく深い緑の淵へ、真名井の滝が注ぎ込むポスターそのままの光景が出現する。
 
その神秘的な様子に、しばし見惚れる。ボートを借りて滝近くまで行けるので、下から滝を見上げるのまた思い出深いだろう。私が訪れたのはゴールデンウイークの直後だったが、連休の頃ボートは2時間半待ちだったと和田さんにお聞きした。時期選びもまた大切だ。
 
橋の上で待っていてくれた和田さんと高千穂神社へ行く。ここもまた清々しい所だ。神社はどこも、良い場所を選らんで建てられているのだろう。神社境内の神楽殿では、毎晩8時から1時間夜神楽を見る事ができる。季節以外に訪れた人にはいいサービスだ。私もいつか、各地区で夜神楽が奉納される晩秋の頃再び訪ねたいと思う。
 
高千穂神社を出ると、和田さんの案内でそば処「天庵」へ伺う。地元産の蕎麦を打つのは女将である。野菜も畑を借りて自分で作るというこだわりようだ。
 
ランチにはいくつかコースもあるが、私はざるそばと天ぷらを単品で頼んだ。揚げたてを塩でさくさく頂くと、野菜の香りが口中に広がる。お蕎麦はもちろん美味しい。女将の人柄がにじみ出る店には、次々と客が訪れるので予約した方が安心だ。 
 
宮崎は土地柄がいいせいか、人もまたいい。たまたま出会う人がいい方ばかりなのか。本当に素晴らしい所だ。食べ物も美味しい。宮崎をもっとたくさんの人が訪れて、その良さを感じてほしい。
 
見所だけピンポイントで周る旅もいいけれど、時にはゆったりとその土地の雰囲気を感じる旅もいい。季節はいつでも良いが、私は5月、新緑の頃がとりわけ好きだ。高千穂を訪れたのも5月である。
その4へ続く