照る葉の森から

旅や日常での出会いを、スケッチするように綴ります。それは絵であり人であり、etc・・・。その時々で心に残った事を、私の一枚として切り取ります。

駅弁に脱帽 元祖椎茸めし〜宮崎から湯布院へ

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ユーモラスな山容の由布岳
 
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旅館・玉の湯  ティールームから
 
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観光馬車の馬さんもお疲れモード
 
元祖椎茸めしを買って、宮崎から特急にちりんに乗車する。大分まで3時間の旅は、ちょっと贅沢にグリーン車だ。
 
椎茸がメインの弁当にさほどの思い入れはなかったが、ふたを開け肉厚の椎茸を口に含んでびっくりした。じゅわっと口中に広がる煮汁が美味しい。これでは椎茸が主役のはずだと、当初の思いはどこへやら絶賛したくなる。
 
椎茸なら自分でもと思っていたが、大きな勘違いであった。完全に脱帽で、この煮方は私ごときには到底及ばない。列車内で物を食べるという事も滅多になかったが、時には旅らしくていい。
 
大分からは、九大本線で湯布院まで行く。所要時間は1時間で、由布岳が見えてきたら到着だ。風情がある駅舎から外へ出ると、真っ直ぐ伸びた大通りの先に由布岳があった。その山容は何ともユーモラスで、ほっこりしてくる。
 
大勢の観光客が、のんびりとそぞろ歩きしている。湯の坪街道へ入ると道幅が狭くなるためか、より賑やかさが益す。名物とり天をつまみ、グランプリに輝いたというコロッケをかじりながら銀鱗湖までの道中を楽しむ。観光地らしい品々を眺め、人の流れについて行く気楽さから離れ、帰りは川沿いの静かな道を選ぶ。
 
素敵な雰囲気の庭があったので入ってゆくと、旅館・玉の湯さんであった。緑の木々に囲まれたティールームで一休みする。静かで心地良い。しばらく休むうちに、次々と見学の人が入って混雑してきたので、席を立って駅へ向かう事にする。
 
湯布院では日帰り入浴などもできるが、私は温泉派ではないので寄らなかった。温泉好きの方なら、ここで2・3日寛ぐのもいいと思う。
 
駅前へ戻ると、観光馬車を引く馬がお疲れ気味であった。16時発:特急ゆふいんの森号に乗って次は博多まで2時間の旅だ。列車を待つ人の多さに驚く。湯布院は、老若男女問わず人気なのであろう。今日は博多泊まりである。美味しい味に出会えるかな。楽しみだ。
 
*今年5月宮崎から湯布院・博多訪問