照る葉の森から

旅や日常での出会いを、スケッチするように綴ります。それは絵であり人であり、etc・・・。その時々で心に残った事を、私の一枚として切り取ります。

岩船寺


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池の向こうに岩船寺 本堂
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岩船寺 三重塔
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岩船寺 三重塔

浄瑠璃寺から、岩船寺へ周ることにした。JR加茂駅から岩船寺浄瑠璃寺間を運行している木津川市コミニュティバスに乗るのだが、だいぶ時間がある。バス停近くの店で待たせてもらう事にした。お昼にはちょっと早いがうどんを頂く。店に客は、私の後にひとりだけである。境内でもあまり人に会わなかったが、この回りを歩いている人も少なめだ。山里の寺らしく、秋の連休とはいえひっそりしていた。

広い駐車場にも車がポツンポツンという寂しさに、この辺りまで来る人も少ないのかと思っていた。コミュニティバスが到着して乗ろうとした時、観光バスが次々と入ってきたので驚いた。高齢の方々がぞくぞくと降りて寺の方へ歩いて行く。観光なのか、それとも何か行事でもあるのだろうかと思いながら、私は岩船寺に向かう。

この辺りは当尾の里と呼ばれ石仏も多数あるため、ハイキングの人も見かけた。バスを待つより歩いた方がいいかなと心も動いたが、やはりバスにして良かったと山道を見ながら安堵する。バスは10分程で着く。前日の朝まで体調が悪かった身では、用心するに限る。岩船寺は、浄瑠璃寺より更に山奥だった。青い空にぽっかり浮かんだ白い雲が、のどかさを強調しているようにさえ見える。

本堂で仏像を拝観してから庭へでる。紫陽花の寺として知られているようで、境内から裏山の方までびっしりと紫陽花が植えられている。池を回って三重塔を見に行く。きれいな朱色だ。その奥にある鐘楼まで登って振り返ると、また異なった雰囲気に惹かれてシャッターを切る。もう少し登ると、ちょっとした広場になっていて、ベンチが並んでいる。しばらく腰を下ろしてから山門へ向かう。

JR加茂駅行きのコミュニティバスが来るまではまだまだ時間がある。バス停の辺りには、店もないのでしばらく立ったままでいた。私を含め2名の乗客を乗せたバスは、駅まで20分足らずの山道を下って行く。加茂駅前もまた、のどかな所であった。ここからみやこ路快速で宇治へ行く
宇治平等院へ続く