照る葉の森から

旅や日常での出会いを、スケッチするように綴ります。それは絵であり人であり、etc・・・。その時々で心に残った事を、私の一枚として切り取ります。

名古屋での読書会 その1

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木立の中の茶席
 
名古屋を訪れのは10年ぶりだった。日本語学び舎を主宰されている吉原さんの読書会に出席するためだ。吉原さんの'「言葉のスタイリスト」が教えるスマートな話し方'http://nihongomanabiya.blog.fc2.com/blog-entry-1.htmlというブログを読んで以来、一度お目にかかりたいと思い続けていた。読書会開催のお知らせに飛びついて、今回の名古屋行きとなった。
 
名古屋へはこれまで数回仕事で行ったが、名古屋城まで行く事はなかった。ウェスティンゴヤキャッスルでランチをと考えシャトルバスに乗った。胡麻だれ麺を食べたいと思ったのだが、夏季限定の料理ということで残念ながら食べる事は叶わなかった。調べずに行ったのだから仕方がないと諦め、海鮮焼きそばと各種シューマイを頂くことにした。食事の後は、読書会までは時間があるので目の前のお城へ行ってみた。
 
数日前に降った雪が残る城内は、曇り空に良く合って風情がある。気温が4度ということだが、風が無いせいかさほど寒さを感じない。むしろキーンとした冷たさが心地良い。
 
本丸御殿復元のための木材加工場を公開していたので入ってみた。檜のいい香りが辺りに充満している。これほど大量の檜材は初めて見た。言葉に聞く檜御殿というのは、どれほど心地良いのだろうと想像する。神社や寺の建築に使われるのは、この香りも大きな要因であったのだろうか。但し心棒にするほど立派な檜ははもう日本の山には無く、台湾から運ばれるという記事を読んだ事があった。総檜の建物は数少ないとしても、風呂には現在でも使われている。これから旅する時は、檜風呂の宿を選ぶのも良いかなと思う。
 
次は茶席へ回ると、屋根に積もった雪が、良い雰囲気を出している。このような所で茶を点てるひとときは、どれほど心落ち着く事であろうか。その時代に生まれていたならば、城のはしためにさえなれない身分の私には、無縁の時間だなとも思う。

天守閣へ登り、栄華の時代を想いながら四方を眺めれば、名古屋城は敷地も含めさすがに大きかった。感慨に浸っているうちに、いい頃合いとなったので、東門から出て地下鉄の駅に向かう。
読書会へ続く