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照る葉の森から

旅や日常での出会いを、スケッチするように綴ります。それは絵であり人であり、etc・・・。その時々で心に残った事を、私の一枚として切り取ります。

名古屋での読書会 その2

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お堀端を泳ぐ水鳥

地下鉄・市役所前から乗車して二つ目の栄で降りる。通勤ラッシュ並みの混雑だ。栄に到着してからナディアパークに行くため道を訪ねれば、若いカップルは親切に途中まで案内してくれた。聞けば以前東京にお住まいで、それも私の家からかなり近い距離で驚く。見知らぬ地で、知人に会った嬉しさがある。

ナディアパークに着いてから戸惑ってしまった。やっと6階まで上がったものの、場所が分からず立っていると、吉原さんが出迎えて下さった。常に時間より早めを心掛けているつもりが遅刻だ。初対面なのにと申し訳なく思うが、気まずさを感じさせない優しい言葉にほっとする。

私の他三名の皆さんは、既に初回から参加されている方々だ。ご挨拶してから仲間入りさせて頂く。今回取り上げた本は、伊丹十三著『女たちよ』(新潮文庫)である。奇しくも12月20日は彼の命日だ。それでこの本を取り上げたのかと伺えば、全くの偶然という事で驚く。

ヨーロッパの事など何一つ知らない若い時分、この本は見知らぬ世界への窓口となった。私は、たちまち伊丹美学の虜になって次々と彼の本を読んだ。その後さまざまな本に触れ、自分でもヨーロッパを回るうちに伊丹の世界からは遠ざかってしまった。現在の住まいへ引越す時の大整理で本も処分していたため、新たに買い直し読んでみた。年月を感じさせないその感覚に、改めて感服する。ユーモアセンスの良さで、今でも十分楽しませてくれる。

かつて『ジェイン・オースティンの読書会』という映画を見た事はあったが、実際の読書会に参加するのは初めてだ。吉原さんが、どのように進めるのかも興味があった。私は初めてにも関わらず、すんなり溶け込める暖かな皆さんの雰囲気に、居心地良く思う事を発言させて頂いた。
次へ続く