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照る葉の森から

旅や日常での出会いを、スケッチするように綴ります。それは絵であり人であり、etc・・・。その時々で心に残った事を、私の一枚として切り取ります。

バンコク 最後の日に その1

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マンゴー  
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バナナ
 

私は長い間、混沌としたもの、雑然とした雰囲気が苦手であった。最強のパワースポットと言われるエラワンの祠にも、すぐ近くに泊まっていた時は一度も訪れた事がなかった。それが今回は、ナラへ食事に来たついでにふと寄ってみようと思った。タイの音楽に耳を傾け、お詣りする人々をベンチに座って眺めているうちに、混沌とした中にある鷹揚さが心地よく感じられてきた。

熱心に願い事をする老若男女、ファッションは実に様々で、東京とは様子が大きく異なる。私の感覚とは折り合わないが、皆それぞれに基準があるのだろう。人の目を意識する事などないようで、好みのままに全く自由な取り合わせだ。このような雰囲気の中では、ずいぶん楽に生きられるだろうなと思えた。私もいつの間にか、日本とは異質のアジアンスタイルに惹かれてしまったのか。それとも、カオスに取り込まれてしまったのだろうか。

今回、いつもとは別のエリアに滞在しているためか、散歩がてらの街歩きも楽しい。場所が変われば、見えてくる街の貌もガラリと変わって面白い。これまで気づかなかったのは、単なる食わず嫌いだったのか。それとも、自分の心に柔軟さが欠けていて、見えていなかっただけなのか。私も詩人をまねて呟いてみる。〈そして私は、少しづつこの街が好きになってゆく〉

タマリンドの樹には、小鳥もリスも来る。写真をと携帯を取り出した時には、素早いリスは何処かへ行ってしまった。個人のお宅なのか、庭にはマンゴーが実っている。角を曲がれば、今度は見事なバナナ。これが街中だという事が嬉しい。食べられる木の実が豊富な街っていいなと思う。

だが馴染んだ途端お別れ、というのがちょっと寂しい。あと一時間もすれば飛行機は飛び立つ。でもまた来よう。ありがとうバンコク
 
ルンビニ公園のワニへと続く