照る葉の森から

旅や日常での出会いを、スケッチするように綴ります。それは絵であり人であり、etc・・・。その時々で心に残った事を、私の一枚として切り取ります。

調子が悪い時は簡単スープを!

私の場合、首や肩から始まった凝りが身体全体に及んでくると、次は風邪というパターンが多い。その時は先ず手や肩を、ぐるぐる回したり伸ばしたりして血行を良くする事に努める。次に使い捨てカイロを肩に貼る。仕事で必要以外は、パソコンも携帯も見ない。そして会社から帰ったら、肩周辺を温シャワーで十分温め、夕食は少なめにしてなるべく早く寝る。
 
それでも、忙しい日々が続くとなかなか凝りが取れず、風邪でダウンとなりかねない。数日間仕事を休めるならいいが、なかなかそうもいかない。そのような時私は、休む時間を確保するため、手早くできる簡単スープを作る。
 
買い置きのガラスープを、水を適当に入れた鍋に振り入れる。次に小口切りしたねぎを入れる。沸騰したらわかめを入れて、卵一個をほぐしてかき玉の要領で流し入れる。塩味がついているので調味料は必要ないが、お好みでコショウなど入れても良い。もし味が薄かったら、卵を溶き入れる前に鳥ガラスープを足して味を調える。食べる前に、すりおろしたショウガを入れると、鳥臭さが気にならない。
 
夏風邪で食欲がない時など、レタスだけで作ってもさっぱりして美味しい。少々具合が悪くても、簡単にすぐできるので、ササッと作って、食べたらすぐ寝ると良い。
 
私は、このスープの水の量を、野菜が煮える程度に少なくして、ご飯を入れおじやにして食べるのも好きだ。その場合は溶き卵にせず、落とし玉子にする。ポーチドエッグの要領で白身には熱を通し、黄身はスプーンで崩した時トロ~リとでてくる位が好みだ。野菜はキャベツに大根、青梗菜や小松菜、人参や玉ねぎなど、その時々である物を使う。お好みでいろいろな野菜を試してみるのも良い。きのこ類は素材から水がでてくるので、水はかなり少なめにするのがお勧めだ。足らない場合は後で追加すれば良い。
 
具合が悪く食欲がない時、または少し回復してきて何か食べたくなった時に丁度良いスープだ。食欲が増してきたら、おじやにすると良い。元気がでてくる。ガラスープと野菜は、常備しておきたい。もちろん自分で取ったガラスープが冷凍してあれば尚良い。
 
もっと手早くできるのは簡単味噌汁だ。これは味噌とカットわかめをマグカップに入れてお湯を注ぐだけだが、本当に良い味噌、(例えば、東京・町田にある井上糀店さんの海風など)を使うことがポイントだ。私はわかめを入れるが、ねぎでも何でもお好みだ。味噌だけでも良いが、具があった方が美味しい。
 
調子が悪い時は、ゆっくり休んで、滋味のあるスープを飲んで、元気を回復したい。できることなら風邪の時は、数日間休養するのが一番いい。風邪は、身体の歪みを修正してくれるようだ。野口晴哉著『風邪の効用』(ちくま文庫)を読むと、時には風邪もいいかなと思えてくる。人には休息が必要な時がある。