照る葉の森から

旅や日常での出会いを、スケッチするように綴ります。それは絵であり人であり、etc・・・。その時々で心に残った事を、私の一枚として切り取ります。

私のダイエット体験

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私の好きな松田のマヨネーズ

私は現在の住まいに転居した際、あらゆる物を処分したが、ついでに身体のスリム化も図った。十数年前の事だ。

先ず、自分の適正摂取カロリーを計算し、当初は、基礎代謝に必要なカロリーの少し上辺りに目標を設定した。次に、日常生活や運動で消費されるカロリーを調べた。消費カロリーを多くしなければダイエットにはならない。

毎日の摂取カロリーを正確に把握するのは、最初は面倒であった。今は健康への関心が高まり、大抵の物にカロリー表示があるが、かつては殆どなかった。私は料理する前に材料の重さを計り、食品成分表で調べ計算していた。そのうち、材料を手にしただけで凡その重さとカロリーが分かるようになった。それでも半年位はきちんと図り、自分の食パターンを掴んだ。市販の製品は、インターネットで調べた。当時でもパンや菓子類などのカロリーを、個人で調べてアップしている人がいたので、だいぶ参考にさせて頂いた。

消費カロリーを増やすために、先ず筋肉量アップを目指した。筋肉が少なければ、燃焼も少なくなる。毎日起床時と就寝前に、筋トレをした。通勤時には雨の日を除き、最寄り駅の二つ手前で下車して会社まで歩いた。土日は、少なくとも2時間は散歩した。1年も続けると、ダイエットという意識は無くなり習慣になった。ちなみに現在は一駅歩くだけで、土日も30分から1時間程度の散歩だ。過剰な筋トレもしていない。

私は、1週間単位で摂取、消費カロリーを調整していた。手帳に日々書き留めておき、消費カロリーが少ない週は、土日にかなり長く歩いた。摂取カロリーが多い週は、やはり土日に抑えた。朝起床時に体重を計り、食事後も計り、食事によりどのくらい増えるかも把握した。それも手帳に書いておいた。だが、手帳に書き留めるだけでは変化が見えずらいので、1年分をグラフにした。同じグラフを、ボールペンの色を変えて5年間使った。そうするうちに、自分の身体の状態が良く解るようになった。

ダイエットを始めて3カ月間が、一番苦しかった。1、2キロは直ぐ落ちるが、油断するとすぐ戻る。確実に定着するまでは気を抜かなかった。結果から言うと、1年で3キロ位落とし、次の年からはそれを維持しながらほんの少しづつ減らしていった。その間に増減はあったが、5年で5キロ減となって目標をクリアしたのでそれ以降は、減らないように努めた。自分の身体を健康に維持するためには、ある程度の体重が必要という事も良く解った。

人生初のダイエットであったが、以後リバウドは一度もない。増えた500グラムを落とすのがどれほど大変か分かっているので、少しでも増えたら、これ位と放置せずに調整した結果だ。時々人から、痩せ体質でいいみたいに言われるが、むしろ太り体質と分かっているので、食事や運動には今も気をつけている。だが無理はしない、単に習慣になっているだけだ。

ダイエットをして最大の収穫は、自分の身体の状態が常に分かるようになった事だ。おかげで病気を未然に防げるようなった。『風邪の効用』(野口晴哉著・ちくま文庫)を読んだ時、短時間で風邪が抜けるという記述に半信半疑であったが、今は納得できる。変と感じた時点で直ぐ手当すると、本当にそうなる事を実感している。稀に寝込む事もあるが、自然治癒方式で収まっている。おかげさまで、転居以降、内科の医者と薬には無縁できている。

今後ますます、自分の身を自分で守らざるを得なくなる時代が来るだろう。そのためにも、日々脳を含めた身体のメンテナンスを怠らないようにしたい。健康でありさえすれば、さまざまな場面で何とか対処できる。