照る葉の森から

旅や日常での出会いを、スケッチするように綴ります。それは絵であり人であり、etc・・・。その時々で心に残った事を、私の一枚として切り取ります。

若い女性の痩せ志向に思う〜将来子どもが欲しいとなった時に気づくのでは遅い

若い女性の痩せ志向がますます顕著になっているという記事が、少し気になった。やや前になるが、平成21年度・厚生労働省の国民健康・栄養調査によると、20代女性の5人に1人が痩せ過ぎだそうだ。また、痩せ願望が低年齢化しているということなので、今はもっと比率が上がっているかもしれない。
 
痩せたいあまり過剰なダイエットによって、必要な栄養が身体にいき渡らないと、目に見えない身体の内部に、さまざまな問題が潜んでいる場合もある。将来子供が欲しくても持てない可能性すらでるのではないかと危惧する。
 
私の回りでも数人が不妊治療経験者だ。30代後半で始める人ばかりだが、なかなか上手くいかない。一方では、40歳前後に初めて結婚した人が、普通に子供に恵まれた例もある。
 
私の知っている範囲での数少ない例に過ぎないため、一概には言えないが、子が授かるか否か、その違いは食事と運動にあるような気がする。食事を通して身体を作ってきたかどうか、日頃から良く身体を動かしているかが鍵だと思う。
 
今治療中の30代後半の人は、運動をするようアドバイスされて、会社帰りにやや長いJRの一駅を歩いている。昼食も以前とは違って、手作りのお弁当に変わった。甘い物大好きであったが、菓子パンはあまり食べなくなり、体質改善を目指している。
 
生物として勢いがある若い時期は、栄養状態などにそれほど神経質にならなくても子は授かりやすい。しかし、ある一定の年齢を過ぎると、それがかなり難しくなるようだ。昨今は、卵子も老化するということがだいぶ知られるようになった。だが、たとえ健康な卵子が採取できても、子を育むに適さない身体では上手くいかない。
 
私の知る範囲では、若い時分には子供を持つことに関心のなかった人が、30代後半になって急に欲しくなって治療を始める例ばかりだ。そして治療には、予想する以上にお金がかかる。また、年齢が上がる程、成功する確率が低くなる。生物としての時間ということを、いつも頭に入れておくことは大事だ。医療がどれほど進歩しようと、主体は自分の身体なのだ。
 
子供を持つ持たないに関わらず、いろいろな点から、身体作りは若い頃から取り組んだ方がいいと改めて思う。その基礎は、何と言っても食事だ。そして、筋肉を鍛え、適度な運動をして締まった身体を目指す。そうすれば、スリムと健康を手に入れたうえ、将来予想される困難もかなり軽減されるだろう。
 
未来の自分のためにいろいろな準備をしておいて、それでも子が授からない場合は諦めるしかないが、気づくのが遅すぎて悔やむよりはいい。それに健康ならば、身体の勢いが低下するとともに顕在化してくる病気に悩まされることもない。私の周りで深刻な病に向き合うのは、圧倒的に40代が多い。ストレスが病気の誘引に大きく関わっているといわれるが、食事も重要だと思う。だからこそ、食事を疎かにすることには、くれぐれも気をつけたい。
 
また、見た目ただ細いというよりは、引き締まったメリハリのある身体の方がずっと魅力的だ。棒が洋服を着ているかのように見えるのは、ちょっと残念でおしゃれ感も漂わない。ある程度のボリュームがあった方が、ファッションが活きる。現在、過剰なダイエットに取り組んでいる若い女性には、早く気づいてほしいと願う。