照る葉の森から

旅や日常での出会いを、スケッチするように綴ります。それは絵であり人であり、etc・・・。その時々で心に残った事を、私の一枚として切り取ります。

覚悟を持って主張すれば通ずる

自分の主張通りに物事が運んだ時、ふと、これでよかったのだろうかともう一度振り返ってみる。それは勝ち負けという意識では毛頭なく、関わりのある全体にとって、良い方向であったかどうかへの自問だ。

先日来思うところがあって、会社側へ異議申立てをしていた。3日前の記事でも触れたように、第二ラウンドを予測して、自分なりに話す内容を練り上げ、練習しておいた。覚悟を決めた切り札も用意し、本気で向かっていくための心の準備も整えた。

こんなことにどうして時間がかかるのかと思う程、何度も話し合いが行われた。私の申し入れに対し、関係者が対策を協議し、本社へ伝える。かなり的外れな回答に、呆れ、断固として拒否した。すると再び関係者が協議、本社へ伝える。

こちらの真意を汲み取ろうとするのではなく、小手先で対処しようという姿勢が伺えて、私の中にはさらなる力が湧いた。午後の早い時間にも関わらず、最終結論は明朝まででもいいかというので、それも即座に断って、就業時間内にとお願いする。

内容については書けないが、結果として私の主張が通った。翌日、決定事項を関わりのある者たちへ個々に伝えるため、本社から役員が来ることになった。

決まってからもずっと、これは自分のわがままな言い分だっただろうかと考え続けていた。そして役員面談の時、自分の主張が誰かを傷つけてはいけないと、自分なりに考えた説明用のストーリーを提示した。すると、それもすんなり採用された。

そして改めて、自分がこだわり続けた部分について、どのような事が懸念されるのかを説明した。さらに今後、そのような事態が起こることがないよう、配慮して欲しいともお願いした。

結果良ければ全て良しというが、過ぎてみれば、本当にいい形で事が進んだと安堵する。形式上、私への最終説明は所属部署の上司からということで面談した。その折、誰のためにも、この結果で本当に良かったのではないかと改めて伝えた。そして、ずいぶん頑固だと思ったでしょうねと、皆を煩わせたことをもお詫びした。

心が晴れ晴れしたおかげか、交渉し始めた途端痛み始めた腰も、ウソのように治ってしまった。話し合いが、自分にとってかなりの緊張状態をもたらしていたと判る。主張することに大義があれば、必ず通る。通らなければ、そのような場からは去る決意も必要だ。自分を守るのは自分しかいないと、改めて思う一件であった。