照る葉の森から

旅や日常での出会いを、スケッチするように綴ります。それは絵であり人であり、etc・・・。その時々で心に残った事を、私の一枚として切り取ります。

悩み事の解決は自分で考えることから

本屋さんに行くと、人目を引くところに、いつでも一定の割合でハウツー本が並んでいる。世の中にはアドバイスを求める人が多いのだなと思う。その一方で、求める割りに、それを実践しない人が殆どなのだろうとも思う。書き手もテーマもさまざまで、題名にインパクトを持たせてはいるが、結局どの本も似たり寄ったりの内容だ。

アドバイスを受けたいと思う人の多くは、本気で解決したいと思っているのかが、疑わしいと思うこともしばしばだ。そのような人は、自分の困っていることを話しただけで満足してしまいがちだ。だから、人の話を聞こうが、本を読もうが、そこからヒントを得ようとはしない。

本気で何かを変えたいと思う人は、自分の状況を把握したうえで、何をどうすればいいのか先ず自分の頭で考える。それをせずに、すぐ人を頼ろうとする人は、結論から言えば、何もしない。だからいつまで経っても解決しないし、相談がエンドレスになる。相談内容が異なっても、相談する側の問題だから、根本は全て同じだ。

但し、状況を変えたいからと、闇雲に行動しても上手くいかない。同じことの繰り返しになる場合も多い。自分で考えるといっても、ただ頭の中で堂々めぐりしていても埒があかない。一番いいのは、書き出してみることだ。悩んでいることを中心にした図にしてみることで、問題をだいぶ客観視できる。

なぜ困っているのか、その原因を考えられるだけ書き出してゆく。次ぎに、その一つづつを更に細かく分析してみる。その何が問題かが見えてきたら、自分なりに解決の方法を検討してみる。

どうしても潰せない箇所がある時に、ここで初めて誰かのアドバイスを求めるといい。ここまでくれば、本人の本気度も高まっているので、人の意見が十分参考になる。もしくは、図にする段階から側に居てもらってもいい。但し、考える主体は、あくまでも自分だ。

社内でも、本気の行動とか、自分に変革をとか、訓示の際によく聞くが、スローガンだけで終わってしまっていると感じることが多い。そんな時、人は、自分も含めてだが、案外変わるのを好まないのかもしれないと思う。それでも、変えたいと思う人は、エネルギーのある人だ。

そのエネルギーを上手く使って、こうありたいと思う方向へ、自分を導いていけばいい。どのような問題であれ悩み事など、本来は全て自分で解決できるはずだ。少し厳しい言い方をすれば、悩んでいること自体を楽しんでいる人以外、ハウツー本に頼る必要もなければ、人に相談する必要もない。結局、自分で考え、そこから掴んだものが一番強い。世の中の悩み多き人へエールを込めて、ファイト!