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照る葉の森から

旅や日常での出会いを、スケッチするように綴ります。それは絵であり人であり、etc・・・。その時々で心に残った事を、私の一枚として切り取ります。

人と語り合う楽しみ 友有り、遠方より来たる

朋有り、遠方より来たる。亦た楽しからずや。

まさにこの言葉を実感する時間であった。鳴門の大塚国際美術館倉敷大原美術館を訪ねた折、彼女の住む市に宿泊して夕食をご一緒して以来、お目にかかるのは4年ぶりだ。

夏期スクーリング、心理学の授業でお会いしてから、ずっとお付き合いさせて頂いている友人は、当時も今も私の数歩先を進んでいる。

キリッとした芯の強さを、柔らかく優しく包み込んでいる彼女にお会いするたび、清冽という言葉が浮かんでくる。ゆらゆらとお気楽に生きている私は、思わず居住まいを正したくなる。

と言ってもまったく堅苦しいところのない彼女は、天性のカウンセラー資質なのか、彼女に対すると、心の底まで一切合切を聞いて貰いたくなってしまう。これまでどれほどお世話になっただろう。そしてお会いした後ではいつも、心の重荷が下りたような清々しい思いで満たされた。

仕事関連でなさっている勉強の話には、とりわけ刺激を受けた。大学を卒業してからも彼女の勉強が続いていたのは知っていた。だが、数歩先どころか、遥か先に行ってしまっている彼女に、少しクラクラする。

別に競争している訳ではなく、歩む道が違うのだから構わないのだが、それでも、自分がたゆたっている間にという思いが残る。真摯に学ぶ彼女の姿はいつでも私の励みであった。今、ずいぶん遠くへ進んでいる彼女を見て、自分が無駄にした時間の多さにうなだれる。

私も、自分がやり残している事にさっさと取り組まなくてはと、決意が湧いてくる。それはまったくの趣味的なことなので、仕事の役には立たないが、人生の持ち時間を考えれば、やるのは今しかない。

勇気や熱意がぐんぐん湧いてくるほどの大いなる刺激、人と会話する楽しみはこれに尽きる。5時間あまり、まさに刻を忘れて話し続けていた。次にお会いする日まで、多少でも彼女に追いついていたい。1秒、1分の積み重ねを、彼女にご披露する日が待ち遠しい。嗚呼、人生はワクワクで満ちている。