照る葉の森から

旅や日常での出会いを、スケッチするように綴ります。それは絵であり人であり、etc・・・。その時々で心に残った事を、私の一枚として切り取ります。

いつまでも受け身では誰にも気づかれない

原田マハさんの本を読んで、どんなな方だろうと関心が湧いた。ネット検索をするとインタービュー記事があって、読むなり凄い人だなと圧倒された。自分のアンテナの赴くまま、積極的に進んで行くその行動力が眩しくさえ感じられた。

自分が何に興味があって、どんなことができるかなんて、自分から伝えない限り誰にも分からない。私は、長いこと組織で働いてきたので、自分を売り込むという発想自体ほとんどなかった。与えられた仕事をつつがなくこなす事で、自分の能力をアピールするくらいであった。但し、100%できて当たり前の世界では、単なる自己満足でしかない。それにだいたい、仕事は生活のためと割り切っていたので、職場で自分を出すことすらなかった。

だが、自分の興味のあることを仕事に結びつけたいと思ったら、自分という人間のプレゼンを常に心がけていなければ、チャンスなど永遠に掴めないとしみじみ思った。人からは、自分の能力など見えない。偶然など稀なのだ。でも、どんな小さなきっかけでも、それを突破口にするには、積極的に自分を開示してゆく必要がある。既に名のある人ならいざ知らず、誰かが気づくまでと奥床しくしていたところで、その存在すら無いも同然だ。よほど強いオーラでもまとっていなければ、人は関心を持たない。ただ待っているだけでは、路傍の石の如く、そこに在るままで終わってしまう。

それは、甘え以外の何物でもないとわかって初めて、自分がこれまで、どれほど受け身であったかを遅まきながら気づかされた。記事に強い衝撃を受けたというのは即ち、自分の、井の中の蛙ぶりをはっきり自覚させられたいうことでもある。そして、世の中で活躍している人は皆、このように積極さを駆使して進んでいるのだろうなと感じいった次第だ。同時に、長いこと組織に安住し過ぎた自分を改めて思った。飛べない鳥になっていることにすら気づかないでいる自分に、ショックを受けたとも言える記事であった。

気づいたなら、後は休めていた羽を羽ばたかせてみるだけ。どんな世界が待っているだろう。猛禽類が待ち構えているかもしれない。それでも、飛ばないよりはいい。さあ、大空へ!

*あらら商事は本日も快晴なり、ひっそりと再開しました。亀の歩みの如きアップなので、その都度お知らせします。よかったらどうぞ!