照る葉の森から

旅や日常での出会いを、スケッチするように綴ります。それは絵であり人であり、etc・・・。その時々で心に残った事を、私の一枚として切り取ります。

女性の40代は生命の曲がり角〜時には身体と心の声に耳を傾けてみる

女性の40代って、人生で一番疲れを感じる年頃かなと思う。私の周りでは、身体や心の不調を訴える人が多い。実際私の知るところでは、高齢の方は別として、重大な病で生命のともしびが尽きてしまった方は、圧倒的に40代が多い。

 
自分は頑強だから疲れ知らずとばかりに、無理に無理を重ねてきた結果かなとも思う。自分が意識しているよりずっと身体はくたびれているのだが、それに気づかないまま走り続けてしまう。走り続ける理由は、生活のためだったり、家族のためだったり、または自分を取り巻く風圧を撥ね退けるためだったりと、人によりさまざまだ。
 
そして、シングルよりは家族持ちの方が、重篤な病に罹りやすい気がする。これはあくまで、私の周りの人々を見ての感想なのでまったくの主観だ。乳幼児、もしくは小・中学生、あるいは高校生のお子さんを残して逝かねばならなかった方の心中を思うと、訃報を聞くたび本当に辛かった。
 
お母さんたちは、もっと手を抜いてもいいと思う。何でもかんでも、一人で完璧にこなそうとは思わないことだ。たまには買ってきたお惣菜でもいい。ゆったりとした気持ち全開のお母さんと囲む食卓は、例えつましくとも幸福感で満たされる。家庭では、心の栄養こそ大事だ。*但し、既に手を抜き過ぎている方は、少し気合を入れたほうがいい。
 
お母さんであっても、なくても、誰でも、自分にもう少し目を向けよう。疲れやストレスには無縁と思っていても、身体も心も、案外疲れているものだ。自分を労わることが、自分はもとより家族のためにもなる。ちょっと落ち込みがちだったシングルの人だって、グンと前向きになれる。
 
女性の40代は、まさに生命の曲がり角。お肌の衰えを気にする以上に、身体と心の声に耳を傾ける必要がある。そのためには、僅かであっても日々、自分だけの時間を過ごすことが大切だ。自分の役目を果たすまで、または心残りがないと思える日まで、生命の灯を点し続けられるよう、ときには緩やかに歩みたい。