夏と上手く付き合うコツは涼しい時間の散歩
だいぶ色づいた希望のリンゴ(電車内から)
住宅街に突如現れる畑は、都会のオアシスのようで、実るトマトやナスを眺めながら歩くのは楽しい。だがここ数年、この畑も、耕作されているのは半分ほどになってしまった。いつまでこの風景を見ることができるだろう。
トマト
ナス
トウモロコシ
私が越して来た十数年前は、もう少し畑もあったが、耕す人がいなくなったのか、次々と住宅に変わってしまった。都心からほど近いこの辺りの畑は、むしろとても贅沢なのかもしれない。だが、できることなら、ずっと残っていて欲しいと願う。区でも、生産緑地として保全を図っているようだ。
軒先に夏を演出しているお宅
白い花と葉は、ハンゲショウ(半夏生)
街中では、軒先に鉢植えを上手く並べて、夏らしく仕立てているお宅もある。涼しげで、なかなか風流だ。道行く人の目を楽しませてくれる。
昔の人は夏でもよく歩いたらしいが、現代の私たちも、もう少し汗をかきながら歩いた方がいいかもしれない。アスファルトの照り返しがきつい時間帯は避けたいが、早朝や夕方なら歩きやすい。
また、汗を上手にかくことができれば、熱中症にもならずに済むと聞いたことがある。暑くなる前から、軽く汗ばむ程度の運動などして、身体を慣らしておくのがいいそうだ。じっとり汗は嫌われものだが、身体を動かしてたっぷり汗をかくのはむしろ気持ちが良い。その後では、お肌もすべすべするような気がする。
暑いからと自分を大事にし過ぎて、涼しい部屋にばかりいるのが一番いけないようだ。本来身体に備わっているはずの、体温調節機能が上手く働かなくなるらしい。帯津良一先生も、暑い夏は汗をかき、寒い冬は震えるといったように、少しは身体に負荷をかけた方がいいとおっしゃっている。もう少し自分の身体を信頼してみよう。私は、今年も自然の風と扇風機だけで乗り切るつもりだ。