照る葉の森から

旅や日常での出会いを、スケッチするように綴ります。それは絵であり人であり、etc・・・。その時々で心に残った事を、私の一枚として切り取ります。

空の青さからーout of the blueへ

ある方の空の写真がとても好きだ。先日は、きれいな青色、絹のような雲。こんな空眺めていたら、幸福感で満たされる気がする。心のなかに、この空の色を取り込めたらいいなと思った。コメントすると、

" 空のblueは幸せを感じる色なのに、何故 「心がブルー」と言うのでしょうかね⁈"
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考えたこともなかったので、面白いなと思って、ちょっと調べてみると、かつて奴隷制度があった時代に遡る。雨だったら仕事が休みになるが、よく晴れた日は、重労働が待っている。空が青いと心が憂うつになる、というところからきたという説に納得する。が、何だが哀しくなってくる。

立場や季節が違えば、感じ方も違う。例えば今の時期、青空は嬉しいが太陽には控えてほしいとか、逆に冬なら、陽の光がたっぷりほしいとか。人は全く、我が事にのみ、都合がいいことを夢見る。世界は自分を中心に回っていると思っている人も、結構多いのかもしれない。

私の仕事は、対個人ではないので、理不尽な事を言う人には全くと言っていいほどお目にかからない。だが、昨日は、たまたまそんな人に出会ってしまった。屁理屈としか言いようのない事を、電話口で延々と言われて閉口した。筋の通らない人には、どのような対応をしようが無駄だ。電話を終えて、個人と取引している会社では、このような事もしばしばあるのかなと推測した。

気持ちがブルーになったかと言えば、それほどのダメージは受けなかった。正直、こちらに落ち度はないが、誠実かつ丁寧に言葉を尽くしても伝わらないのだから仕方がない。世の中にはいろいろな人がいるが、私はこれからも、仕事にも自分にも、誠実に向き合ってゆくだけだと改めて思った。

そういえば「out of the blue」という曲があった事を思い出す。『ラスト・ワルツ』という映画の中で、ロビー・ロバートソンへのインタビュー中に流れたような気がする。こちらは、晴天の霹靂だ。言葉の連想って面白い。ブルーつながりで、あれこれ考えているうちに、ブルーから抜け出てしまった。