照る葉の森から

旅や日常での出会いを、スケッチするように綴ります。それは絵であり人であり、etc・・・。その時々で心に残った事を、私の一枚として切り取ります。

猛暑日にスーツって? 環境に対応できなければ未来はない

ラジオをつければ毎日のように、猛暑日猛暑日とお知らせしてくれるが、やや辟易する。どこそこでは最高気温が何度です。適宜に冷房をつけて、熱中症に気をつけて下さいって、どれだけ教えてもらわなければ、私たちは我が身を守れないのだろうか。今年だけ特別ならともかく、もう大分前から毎年この暑さなのだから、いい加減学習してもいい頃だ。

日本の夏は今や、亜熱帯の国々と同じレベルだ。だったらそのような暮らし方に変えればいいが、社会全体でなかなか頭の切り替えができない。ようやくノーネクタイが定着したのも、4年前の原発事故で電力不足が懸念されてからだ。

だが私の会社では、まだ事あるごとに上着にネクタイ着用を義務付けている。何という堅苦しさ。そんな小さな事ひとつでも、物事を変えるには相当なエネルギーがいるのだろうか。

ましてや、フレックスタイムだの、夕活だの、どこの世界の話かという感じだ。前の時代をどっぷり引きずった会社が、より良い働き方を目指す会社へと脱皮するには、あとどれくらいかかるのだろう。

そんな時、
"古い船を 今 動かせるのは古い水夫じゃないだろう 
なぜなら古い船も 新しい船のように新しい海へでる"
という、昔懐かしい歌が口をついて出る。
(吉田拓郎・イメージの歌より)

世界中が物凄いスピードで変わりゆく時代、古い水夫は、どのように船を操ってゆくことができるのだろうか。これは社会全般についての比喩だが、会社にも同様のことが言える。この歌が世にでてどれほど経つだろう。変化しようという意識が全くない会社に、いち早く横並びから離れ、独自路線を目指さない限り、希望はないのにと暗くなる。口先だけで、革新的なお題目を唱えていてもだめだ。

変わるって本当に難しい。だが、個人も社会も、変わってゆかない限り未来はない。先ずは、日本の夏に対応した働き方、過ごし方から見直すことだ。何でも愚直に、慣習を守ればいいものではない。それには、何事も自分の頭で考え、判断する必要がある。人の指示に頼っていたのでは、いざとなった時動けない。

ラジオから流れる注意喚起の声に、通勤時にまだまだ見かけるスーツ姿の人が重なって、とりとめもなく上記のようなことが浮かんできた。