照る葉の森から

旅や日常での出会いを、スケッチするように綴ります。それは絵であり人であり、etc・・・。その時々で心に残った事を、私の一枚として切り取ります。

香川うどん巡りの旅ー金比羅さんへ

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旭社 (石段の中程にある)

徳島側から峠を越えて、再びまんのう町
へ入る。土器川沿いにしばらく進んでから、左に曲がると金比羅さんのある琴平だ。どこも隣り合っていて近い。

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登り始めの石段

途中、象頭山の中腹にある建物が見える。金比羅さんへは、高校の修学旅行で、奈良、京都から回って来たことがある。きつい石段の記憶が蘇って、私はまったく登りたくなかったが、伊藤若冲の絵が公開されているとのことで行く気になった。

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書院で公開中の丸山応挙のポスター

ところが、ポスターは円山応挙だ。あれ?って思いながらも行って見ると、奥院の若冲の絵は公開されていないと書いてある。係の方に聞いてみると、昨年は、たまたま公開されていたということであった。調べた時、年度を間違えていたと気づく。

若冲好きの私たちは落胆したものの、一応券を買って入ることにした。襖に描かれた虎はなかなか見事だ。次は、鶴の絵が描かれた部屋で、応挙の鶴は初めて見た。7賢人のような人物像が描かれた部屋をささっと済ませると、呆気ないくらい早く一巡してしまった。

だが、階段登りでかいた汗を冷ますには、ちょうど良い休息になった。おかげで、その先の階段は、登り始めよりだいぶ調子が出てきた。大変な思いをすればご利益が増すわけでもないだろうが、苦労の分、お参りの効果がありそうな気がしてくる。785段を登り終えると、いよいよ御本宮だ。

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御本宮

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横から見た御本宮

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讃岐富士  その向こうには瀬戸大橋

ここから眺める讃岐富士も素晴らしい。はるか向こうに見えるのは、瀬戸大橋だろうか。もしかしたら、この景観が、ご利益なのかもしれない。だが、それで十分有難いですという、謙虚な思いも湧いてくる。健康で、ここまで登ってこれただけで満足だ。

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下りの階段

この日は、これにてうどん巡りも観光も終了。高松まで戻り、3時から入れるホテル内の温泉で汗を流してから、夕食に出るまで休憩する。

温泉付きのホテルも、私の旅にはなかったことだ。だが、温泉にのんびり浸かっていると、疲れが取れて気持ちがいい。前夜は遅く到着したので、部屋でシャワーを浴び、朝5時にさぬきの湯に入った。これまでまったく興味がなかったが、温泉も好きになりそうだ。

観光も、あちこち目一杯詰め込まず、このようにひとりの時間が、たっぷり取れるのもいい。次男が迎えに来るまで昼寝だ。

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魚市場 小松  店内には水槽もあり

ちなみに夕食は、こちらの店で、魚料理を中心に頂いた。穴子のお造りやタタキは、初めて食べたが、コリコリした食感で美味しかった。炒った空豆を醤油につけたしょうゆ豆は、これまた初めての味だった。

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外まで行列の人気店

ホテルへ帰る前に、一鶴という人気店で、骨付き鳥と鳥めしをテイクアウトして来た。鳥めしを少し頂いたが、いい味だ。魚料理の店では、ご飯ものを食べてないので、ちょうどよかった。朝からうどんの小2杯と、麦だんごだけだったので、結構食べられる。

翌朝は、6時出発なので、早く寝る。