休日は高尾山へー楽しいケーブルカー

シルバーウイークのなか日、思い立って高尾山まで行ってきた。午後は新宿で人と待ち合わせなので、その前なら丁度いいと決めた。

せいろ

屋根に突き出た柿の木が目印の高橋屋

京王線高尾山口から、すでにたくさんの人だ。ケーブルカー駅そばまでくると、行列している人たちが目に入った。聞くと、お蕎麦屋さんの開店待ちであった。帰りに寄ろうと思っていたが、開店の10時までは数分なので、私も急遽列に並ぶことにした。

ケーブルカー山頂駅付近から

お蕎麦を頂いてから、30分待ちのリフトはやめて、ケーブルカーに乗る。31・18度という、日本一の急勾配を登るのだが、これがなかなか楽しい。しっかりつかまっていないと、落っこちそうだ。

高尾山 薬王院

高尾山・薬王院は、成田山、川崎大師と並んで、真言宗・智山派の大本山として知られているという運転士さんのアナウンスに、何とタイムリーなと嬉しくなってしまった。

母は、熱心な真言宗の信徒として、毎月成田山にお参りしていた。薬王院が智山派とは知らなかったが、折良く彼岸でもある。どこへ行こうと、お参りすること自体珍しい私だが、智山派と聞いては、見過ごせない。母の代わりにと、お参りしてきた。

ケーブルカー山頂駅から往復30分、人波をかき分けつつ急ぎ足で進み、お参りを済ませた。皆さん1日ゆっくりと過ごすつもりのようで、お団子をかじったり、ソフトクリームを手にしたりとすっかり行楽気分に浸って歩いている。時間がないのにお参りしようとやってきた私は、ずいぶん場違いな感じだ。

ビアマウント 高尾山のビアガーデン

ビアマウント入り口の前には、早くも行列ができている。それを横目に、ケーブルカー乗り場へ行けば、すぐ入場できた。待つほどもなく、登ってきた車両に乗って、麓の清滝駅へ向かう。

もみじ号

左には急勾配の案内 31・18度地点

あおば号とのすれ違い地点

下りれば、リフト、ケーブルカー共に、40分待ちになっていて驚く。行きがけに伺ったお蕎麦屋さんも、順番待ちだ。ここばかりではなく、時分どきとあって、どこのお蕎麦屋さんも賑わっている。

京王線の駅に着けば、新宿行き準急が数分で出発との案内。まったくスイスイと、うまく運んだおかげで、自宅を出てから丁度4時間、ささやかな旅を楽しめた。

お蕎麦だけでもの軽い気持ちで行った高尾山だが、ケーブルカー乗車はまことに楽しい。山頂駅から山頂まで、吊り橋を渡るコースなども面白そうだ。また機会を見つけて、ぜひ行ってみたい。