照る葉の森から

旅や日常での出会いを、スケッチするように綴ります。それは絵であり人であり、etc・・・。その時々で心に残った事を、私の一枚として切り取ります。

自分が何と繋がっているかを意識してみる

「自分が繋がっているものを意識してみる」とは、心理占星術の彩星早苗さんからのアドバイスだ。それは、人でも物でも場でも、自分と関わりのある全てが対象という。以前お会いした際、自分が気をつけた方がいいことは何かと、質問した時のことだ。それを聞くなり、即座に納得する思いであった。

私は、おそろしく勘が働かないタイプだが、友人でも同僚でも、何となく距離を置きたくなることが、これまでに何度かあった。そう感じながらも、明確な理由も無いので、まあいいかとそのままにしていると、離れた方がいい場合は、その方向へ向かわせるような何かが必ず起こった。

会わなければ済む友人ならともかく、別の課ながら、会社で日常的に顔を合わす同僚とは、やや気まずい思いで、多少憂うつでもあった。だが、振り返ってみれば、その同僚がその後に引き起こしたゴタゴタに巻き込まれずに、助かったという結果となった。

それを詳しく書くことはできないが、全くプライベートな問題で、その同僚にまるで分がないようなことであった。にも関わらず、組合に相談し、会社側と話し合いの場を設けてもらったりもした。

彼女は、他支店の同僚へも、自分の都合の良い部分だけを話し、電話で相談に乗ってもらったりもしたようだ。そしてそのアドバイスを、そっくり話し合いの場で披露したものだから、他支店の同僚まで、会社側から睨まれることになってしまった。

その少し前、産業再生機構が入って、会社がどうなるか、不透明な時期とも重なった。結局その数ヶ月後、私たちの部署は、今の会社へ移ることになった。結果だけを言うと、問題を起こした人も、相談を受けた人も、新会社へ移ることはなかった。

以前は何かにつけ、私のところへも相談を持ち掛けてきたくらいだから、私も他支店の同僚と同じになる恐れは充分にあった。すべてが済んでみれば、離れていて良かったと、本当に安堵した。

彩星さんが、月星座による私の本質を踏まえ、自分が繋がっているものを意識すると良いと示してくれた時、私は、咄嗟に、あの当時のことを思い出した。

その時はまったく無意識であったが、常に、自分の感覚を鋭敏にしておき、それに従うことはとても大事だ。つまり、自分が繋がっているものを意識するということは、自分の身を守るということにもなる。