照る葉の森から

旅や日常での出会いを、スケッチするように綴ります。それは絵であり人であり、etc・・・。その時々で心に残った事を、私の一枚として切り取ります。

職場で空気が重いと感じた朝はー楽しげに振舞ってみる

感情のゆれの激しい人は、時に、出社するなり、事務所内の空気をどんよりとさせてしまったりする。その重苦しい空気が伝染して、自分まで憂鬱になりかねない。そんな時、私は、口角を少し上げてみる。すると、笑顔になって、不思議なことに、不愉快な気分が薄れてくる。
 
ちょっと大げさなことを言えば、この方法にたどりつくまでは、いろいろと試行錯誤した。相手に合わせて、こちらも思いっきり不機嫌になってみたり、あるいは、面白話を披露して、相手の気分を晴らしてみようとしたり。でも、どれも気を使いすぎて疲れるだけであった。
 
こちらも不機嫌になるというのが、一番エネルギーを消耗した。同じようにして、相手に気づかせるつもりであったが、むしろやっている自分に嫌気がさし、気分も最悪になってしまった。楽しい雰囲気作りも一緒だ。どちらも、自分が、相手に振り回されているに過ぎないとわかる。
 
結局、自分の場は、自分だけで高めておけばいいと考えた。そのためには、作り笑い的微笑みでも、気分が上向いてくることが分って、実践するようになった。

但し、微笑みのつもりが度を過ぎて、一人でニヤニヤしていると、変な人のレッテルを貼られかねないので、その辺りの匙加減が大事だ。曇天に、そこだけほんのり明るい感じがするくらいがいい。要は、自分の場を、相手の機嫌に左右されないスポットにすることだ。
 
職場で、目の前にそのような人がいたら、心理的圧迫感から逃れるためにはかなり有効だ。また、意図的に意地悪なことを言ってくる人に対して、こちらがしょぼんとしてしまったら、まさに相手の思うつぼ。そんな時こそ、毎日が楽しくてしょうがないという風にみせるといい。
 
会社に限らず、どの組織にも、いろいろな空気を撒き散らす人がいる。自分の仕事だけに没頭していられれば楽だが、そうもいかない時もある。そんな時は、自分で楽しい雰囲気を醸しだすといい。

だいぶ前のことで、今はそんな必要もないが、前回の、楽しいと思い込むつながりで、ふと思い出した。