照る葉の森から

旅や日常での出会いを、スケッチするように綴ります。それは絵であり人であり、etc・・・。その時々で心に残った事を、私の一枚として切り取ります。

金星を見上げながら地球を想う朝


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10/26の金星と木星  1番接近した朝

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10/25の金星と木星  少し下には水星

洗濯できない宇宙で、「ほぼ100日間同じズボンを履き、地球にいた時は、必要以上に清潔にして・・自分の身の回りをきれいにする為、地球を汚していたことに気づいた」(10/17付け、宇宙飛行士・油井さんのツイート抜粋)とのツイートに、ドキッとした。
 
また「岩砂漠で、虫が蠢く水を、薬で処理して飲んだ時、腐った臭いと味がしましたが、生きる為にはこれで十分と思いました。でも町へ帰ったら、直ぐに忘れて普通の生活へ。反省です。」(10/17付け、宇宙飛行士・油井さんのツイートより)、とのツイートにも、深く考えさせられた。

これを読むまで、必要以上に身綺麗にすることが、地球を汚す要因とは、思いもしなかった。今や日本では、清潔が当たり前になってしまって、殊に臭いには、異常なまでに敏感だ。

加齢臭と言われることを恐れ、頭だって、身体だって、多くの人は、どれほど洗い抜くことか。人の汗の臭いも結構気になって、自分も同様に撒き散らしていては大変と、夏は、とりわけ注意を払う。

だが確かに、自分の行動が、地球汚染の一因となっていることに、もう少し意識を向ける必要がある。

そういえば、夏、水が使えないことがあって、限られた水で身体を拭かざるを得なかったが、さほど問題はなかった。髪の毛だって、毎日シャンプーが必要だろうか。お湯だけでも、汚れは落ちるという。シャンプーを隔日にするだけでも、汚染は抑えられるだろう。

洗濯だって、もう少し工夫できるはずだ。汗自体は無臭という。だが汗に皮脂などが混ざって雑菌が繁殖すると、時間の経過に伴い臭いだすようだ。それが頭にあるものだから、どうせ洗うならついでにと、まだ洗濯する必要のない衣類まで一緒に入れていた。だがそれは、不潔な人になるのを恐れてというよりは、むしろただの習慣だと気づく。

世界の中でも、日本は、水が豊富な方だ。過去には、ダムが干上がったりするほどの水不足もあったが、概ね足りている。昨今はむしろ、水の害が目立っている。多くても少なくても困る。だが、地域によっては、雨水だけが頼りの所もある。

自分の使う水は、雨が降った時貯めておかなければならないという、会社の同僚の義妹さんが、青年海外協力隊の一員として、タンザニアで暮らした時の話を、つい最近聞いたばかりだ。そのような水は、文字通り、一滴だって無駄にはできないだろう。

水がどれほど大切か、不自由な時によくわかったつもりでいても、喉元を過ぎればすぐに忘れてしまいがちだ。水道の蛇口を、つい出しっ放しにしたりもする。必要なだけ開け閉めするという、ほんのちょっとの手間を面倒に思ってしまうのだが、よほど心しなければと、改めて思う。

夜明けの金星と木星を眺めながら、宇宙から見た地球を思い浮かべていたら、ふと油井さんのツイートが浮かんできた。

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10/24の金星と木星

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10/22の金星と木星

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本日10/27は木星がやや上方にあり