照る葉の森から

旅や日常での出会いを、スケッチするように綴ります。それは絵であり人であり、etc・・・。その時々で心に残った事を、私の一枚として切り取ります。

大掃除よりはちょこちょこ中掃除が楽

私は、年末に大掃除をしない。寒くなる前、丁度今頃に、中掃除をしておく。土曜日の朝は、予想に反して晴れていたので、掃除日和と、エイっとばかりに、気合いを入れて始めてみた。

もっとも、狭い私の部屋如きで、大掃除だの中掃除掃除だのと、威張るほどのことでもない。それでも、日頃丁寧に掃除できない部分を、重点的にやってみる。

先ずは、億劫な気持ちを封じ込めようと、手慣らしのつもりで、部屋の高い部分や、隅を掃除する。やっているうちに、大した手間でもないなと、脳が勘違いしだす。

そこですかさず、台所回りへ移る。ガスレンジの周りはタイルだが、汚れ防止カバーを取ると、さほど汚れていないように見えても、私をお忘れなくとばかりに、あちこち細かな飛び散りがある。

一通り終わったら、まだこのくらい楽なものだと、脳が余裕風を吹かしている間に、いよいよメインの換気扇のある上方部分だ。換気扇カバーを外し、周辺を重曹をつけた雑巾で、ゴシゴシ拭く。

私は、あまり専用洗剤には頼らない主義だ。効率は悪いが、少々汚れは残ってもいいくらいの気持ちでいる。ちなみに、風呂場も、重曹のお世話になっている。

ちょっとのつもりが、2時間くらいすぐ経ってしまう。だが、その勢いのまま、お風呂掃除もしてしまう。そして、思ったより大変と、脳が学習してしまう前辺りで止める。

つまり、2時間を少し超えたくらいが限度だ。それ以上は、やらない。グッタリするほど掃除に費やすと、脳の嫌いな事リストのトップに浮上する。大掃除が嫌だなと思う人の殆どは、脳が辛い思い出に縛られているに違いない。

脳には、面倒だけど、やってみると大したことではないという程度の記憶が、丁度いい。一番いいのは、毎週末にいつもより丁寧な、いわば小掃除をしておくことだ。だが、それがなかなか難しい。

とまあ、いろいろ小理屈をこね回しながら、脳と騙し合いを重ねつつ、苦手なことをやっている。それにしても、楽しさや、簡単さを装っても、生活している限りついて回る掃除は、なかなか大変だ。汚れを溜めて息を切らす前に、ちょこちょこ中掃除がいい。