照る葉の森から

旅や日常での出会いを、スケッチするように綴ります。それは絵であり人であり、etc・・・。その時々で心に残った事を、私の一枚として切り取ります。

ポルトガル6日目ーエヴォラでホットサンドとビールで昼食

ホテルの部屋に荷物を置いてから、先ずは食事をと、ホテルの先のレストランへ行けば、日曜のためか、予約で一杯と言われる。仕方ないので、カフェを探してみた。何か食べられるかと尋ねれば、トースト(Tosta Mista)ならということだ。本日それ以外は無いとのこで、もちろんお願いする。

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ホットサンド

トーストというのは、ハムとトマトとチーズにオレガノ全部入りの、ホットサンドであった。これがなかなか美味しく、量も丁度良い。インペリアル(生ビール)の中とミネラルウォーターを頼む。これまで、小ですら飲み切れなかったが、残してもいいと思った。だが、乾いた喉に心地よく、すっかり空けてしまった。この旅3度目のビールだが、初めて美味しいと感じる。

次々と来る客をひとりでさばきながら、忙しく働くおじさんは、私のテーブルの横を通る時、味はどうだと声をかけてくるので、美味しいと返す。エスプレッソを飲む人が多いが、私同様、トーストを注文する人も目立つ。地元の家族連れは、ほぼ全員がコーヒーだ。おじいさんから孫まで、3世代で揃って来ている。微笑ましい。

しかし、食べ物の味は、体調によってまったく変わると改めて思う。2日目にギマランイスへ行った時、電車内で、ハム入りのパンをひと口食べたところ、ハムの塩味が強すぎて食べられなかった。だが、たっぷり歩いた後に、残しておいたのをまたひと齧りしたら、美味しく感じられ、結局全部食べてしまった。そしてその時に、初めてパン生地の甘みにも気づいた。パンと一緒に買った揚げ物も、朝よりはずっと美味しく感じられた。

空腹は最高の調味料とは良く聞く言葉だが、物を味わうには、それ以上に、体調が良くなければだめだと痛感する。あの時は、空腹ではあったが、クレリゴス教会の塔登りが尾を引いていた。

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クリームたっぷりのカプチーノ

食後にカプチーノをお願いすると、生クリームたっぷりで美味しい。まだ3時前なので、お腹が空いた時用に、オレンジ2個と、ミネラルウォーターをもう1本購入。どのくらいの大きさが良いかと尋ねられたので、中位とお願いすると、おじさんは、美味しそうなのを選んでくれた。オレンジは、ジュース用らしい。

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焼き栗(上側)にはゴミ入れ(下側)がついている

この後で、主な見所を見学してから、ジラルド広場で、焼き栗を買う。2、5ユーロと、ポルトより50セント高い。12粒で、味はさほど変わらない。ポルトでもそうだったが、だいたい私は、3粒位で充分だ。でももったいないので、数回に分けて、かなり時間が経ってから食べ終える。栗は、お芋同様パフパフして食べにくい。分かっているのに、懲りずに買ってしまう。
続く