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照る葉の森から

旅や日常での出会いを、スケッチするように綴ります。それは絵であり人であり、etc・・・。その時々で心に残った事を、私の一枚として切り取ります。

ポルトガル6日目ーおとぎの国のような街エヴォラ

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サン・フランシスコ教会
 

遅い昼食が済んでから、適当に歩いていたら、サン・フランシスコ教会の前へ出た。ここは、人骨堂で有名だが、入らない。教会内部をちょこっと見て外に出る。修道士たちが瞑想する場所として作られたというが、臆病者の私には絶対無理だ。正直、死を感じるよりは、うなされそう。おとぎの国の教会の地下に人骨なんて、梶井基次郎の『桜の樹の下には』の冒頭を連想させる。

 
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カテドラル内部
 
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カテドラル内部 正面
 
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パイプオルガン
 
次にカテドラルへ回る。エヴォラへは、はるか昔16世紀に、日本から天正遣欧少年使節がこの地を訪れているなんて驚きだ。今の時代だからこそ、私も来られたというのに。そして、ここカテドラルでは、ヨーロッパでも珍しかったパイプオルガンに耳を傾けたというが、少年たちの耳には、どのように聞こえただろう。
 
カテドラルで写真を撮って良いかと聞くと、入場料は1、5ユーロであった。屋上や回廊を含めれば、3、5ユーロだが、塔は止めておいた。(*しかし、あまり高さはないようなので、結局翌日登った。)
 
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ディアナ神殿
 
すぐ側には、2~3世紀に、ローマ人によって作られたというディアナ神殿もある。古い時代、ローマは、いったいどこまで勢力を伸ばしたのだと、まだ訪れたことのないイギリスのハドリアヌスの長城なども頭に浮かべながら、感慨に耽る。
 
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日本人彫刻家の作品

 
その先の公園には、日本人彫刻家の作品もある。ここは、実に眺めの良い場所で、気持ちが広々としてくる。この辺り一帯が、メインの観光ポイントだが、何とも清々しい。だいたいカテドラルの塔が可愛い。ファサードや内部は重厚だが、塔は、おとぎ話にでも出てきそうだ。
 
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ロイオス教会
 
明日は、水道橋の方へも行ってみよう。今日は、ホテルへ引き上げることにする。そういえば、リスボンでも、バスターミナルを出て間もなく、水道橋があったが、それはあまり古い時代のものではないようだ。
 
リスボンからのバスはほぼ満席だったが、エヴォラで降りる人は少なかった。日帰り観光だと、もっと早い時間に来るのかもしれない。私は、2泊の予定だ。バスの乗り合わせが良ければ、最も美しい村の一つと称されるモンサラーシュへ、日帰りで行ってみるつもりであった。
 
しかし、レゴンゲス・デ・モンサラーシュまで行き、更に別のバスに乗り換えなければならない。それぞれのバス会社のサイトで時刻を調べたが、日帰りはかなり厳しい。
 
念のため、バスターミナルで時刻表が欲しいと頼むと、わざわざパソコンで調べてからプリントアウトしてくれた。それを見ても、やはり乗り継ぎが悪い。片道だけタクシー利用も考えたが、本当に行きたかったのかさえ怪しくなってきたので、今回は諦めることにした。土日祝日はバスが運休となるため、小さな村を回るには、時期を選ぶことが大事だ。
 
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電車のように連結してある街巡り用の観光バス
 
また、取りやめようという何よりの決めては、エヴォラの可愛らしさだ。こんな、童話の世界のような街で、のんびりするのも良さそう。私は、観光スポットを数多く回るよりも、その土地の雰囲気を感じながら、街歩きするのが好きだ。もっともエヴォラの旧市街、城壁内は、さほど時間を掛けずとも、全部見て回れる規模だ。明日は、路地から路地を歩いてみよう。
 
*1/5:3:45分ただ今羽田に到着しました。