照る葉の森から

旅や日常での出会いを、スケッチするように綴ります。それは絵であり人であり、etc・・・。その時々で心に残った事を、私の一枚として切り取ります。

ポルトガル8日目ーポルタレグレへ

今日は、午後1時半のバスで、ポルタレグレへ移動。部屋で本など読んでのんびり過ごしてから、チェックアウト。荷物を預かってもらい少し散歩しようと、すぐ近くのカテドラルへ向かう。すると、その辺りだけ、煙があがったように霞んでいる。

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霧の中のディアナ神殿

ディアナ神殿も、これまでとは異なる雰囲気だ。訪れる時間帯によって、印象もだいぶ変わってしまう。もう一度、カテドラルの屋上へ上がろうかと思ったが、これでは何も見えないので止める。

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カテドラルへ続くホテル前の10月5日通り 

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この通りには土産屋さんが並ぶ

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コルクを材料にした帽子など

カフェでカプチーノを飲んだ後は、ジラルド広場のベンチに座っていたが、日差しが強すぎる。荷物を引き取り、早々とバスターミナルへ向かう。ブラガ行きに乗車して、ポルタレグレまでは、1時間半だ。

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コルク樫

左右共に、コルク樫の林が続く。その下では、羊や牛が草を食んでいる。この木のドングリを食べるのが、有名なイベリコ豚とのこと。ちなみにポルトガルでも、同種の黒豚を飼育しているそうだ。このように、だいぶ有益なコルク樫だが、最近は、スクリュー栓に押され気味という。

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広々として気持ちが良いバスからの眺め

車内には、エアロスミスブライアン・アダムスの、懐かしい曲が流れている。それに耳を傾けながら、広々とした気持ちの良い場所を眺めていると、少しも退屈しない。やがて山の上の方にカテドラルが見えてきた。そこがポルタレグレだ。

バスを降りてすぐに、リスボン行きの時刻表をもらい、31日のチケットを購入しておく。あまり本数はないので、8時半にする。その次だと、だいぶ間が空いてしまう。7時45発もあるが、ようやく明るくなった頃だし、何だか慌ただしい。

地方へのバスの旅は、結構、時間が制限されてしまう。時間に制約のない人以外は、予めネットでバスの時刻を調べ、上手く回れるよう計画を立てるのがベストだ。チケットも、がっちり押さえておくといい。早く買うと、1番前の席が取れるので、見晴らしが良い。そして、大事なのは、祝日に土日が重ならない季節を選ぶことだ。今回は、クリスマスと元旦が、それぞれ三連休になっている。バスは大幅に少なくなるし、地域によっては運休になる。

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カテドラルへの通り

ポルタレグレは、エヴォラに比べると、更にこじんまりしている。カテドラルに行く途中、小さな店があったので、果物やヨーグルトを購入する。写真を撮らせてもらってから、ついでにカテドラルへの道を聞くと、別の通りまで案内してくれた。英語も話せる感じの良い方だった。

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食料品店

この街も可愛らしい。坂の多い細い路地を、結構車が通る。こんな坂上の路地に本屋さんがと、写真に収める。通常は、賑やかな場所にあった方が、商売になると思うのだが、近くにはカテドラルがあるから、人通りもあるのかなと、要らぬ心配をする。電子書籍ばかり購入する私が、本屋さんを見るとホッとするのは、やや矛盾しているようだが、収納問題がなければ紙の本が好きだ。

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本屋さん

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カテドラル

お昼の時間はとっくに過ぎているので、レストランは閉まっている。先ほどの買い物に追加して、パン屋さんでパイを購入、ホテルで食べることにする。先ずは、小ぶりミカン2種類で喉を潤す。どれも美味しい。田舎だからか、物価も安い。

洗濯物の乾きが遅いので先ず洗濯、入浴を済ませてから、ようやく6時頃になって、昼、夜兼用の食事だ。レストランオープンまでは、起きていられない。それが少し残念だが、旅先では概ねこのような感じで、食事も毎日2回だが、それで充分。今日も早めに休むつもり。