照る葉の森から

旅や日常での出会いを、スケッチするように綴ります。それは絵であり人であり、etc・・・。その時々で心に残った事を、私の一枚として切り取ります。

いつか訪ねてみたいニーザNisaーポルタレグレ・ロシオホテルから想いは羽ばたく

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部屋の天井にはニーザの刺繍のモチーフ 

ポルタレグレではロシオホテルに2泊したが、こちらは、デザインに凝った感じのホテルであった。あまりに静かすぎて、客は私だけと錯覚しそうであったが、食堂に用意されている朝食の量からすれば、当然ながら他にも宿泊客はいたようだ。

ちなみに朝食は、エヴォラより更に種類が豊富で、こちらもまた美味しかった。ここでも、オレンジジュースは絞りたてであったが、ポルトガルでは、カフェでもどこでも、フレッシュジュースが普通なのかもしれない。

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ロシオホテル室内 なかなかモダン

部屋に、ニーザ(Nisa)という町についての説明書きがあり、かつ、天井には刺繍のモチーフが描かれていた。愛らしいので、写真に収めたついでに、室内も撮ってみた。ポルタレグレはポルタレグレ県の県都だが、かなりの地方都市といった感じだ。しかし、改めて写真を見ていると、街のイメージよりはよほどモダンなホテルだ。

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ここにニーザの説明書あり  写真の左側

都会に宿を取るのもいいが、ポルタレグレのような、こじんまりした街に数日滞在するのもいい。カフェなどは結構賑わっていたので、散歩の折にどこかで足を休め、街の雰囲気を感じたりするのも良さそう。

そこから更に、田舎の町や村へ足を伸ばすのもいいなと思う。それも、タクシーでサッと行くよりは、平日のみ、日に1便や2便運行されているバスで行きたい。ポルトガルを訪ねてから、乗り物酔いをするので、これまでは苦手だったバスをはじめ、乗り物全般がより楽しく感じられるようになった。

バスでリスボンへ向かう途中、乗客を拾いながら回った小さな町それぞれに、興味を覚えたくらいだ。バスへ乗り込む若者を見送る家族、ただ通りに佇む老人たち、この町にはどんな暮らしがあるのだろうとの思いが、ふと頭を過る。知ったところで何ということもないが、どこの町にも必ずあるレストランやカフェに立ち寄り、耳を傾けていたくなる。もっともその前に、ポルトガル語の勉強が必要だ。

それらの町のひとつで、道路標識を見ていたら、ニーザへはここから10キロとあって、ホテルの天井を思い出し、無性に訪ねてみたくなった。もしかするとロシオホテルでは、各部屋ごとに、近郊の町の特色などをモチーフにして、天井に描いているのだろうか。

ニーザは、羊のチーズで有名らしいが、レースや刺繍などでも知られているようだ。ホテルの部屋の説明書を、きちんと写真に撮らなかったのは残念。私はチーズも好きなので、いつかぜひ訪ねてみたい。こうして、行きたい場所が増えてゆく。それにしてもポルトガルは、本当に素晴らしいところだ。私のカンピュータの、何と誇らしげなことか!ただただ脱帽だ。