宮崎県庁とcafé 皇宮の森
楠に蘭 街路樹も風流なり
県庁前 楠並木
駅前 高千穂通り 楠並木
宮崎県庁 正面
椰子
正門近く
県庁の旧い建物は、なかなか風格がある。中に入り、ステンドグラスや、趣のある階段、窓枠などを眺めながらぐるっと一巡して帰りかけると、思いがけず知事が通りかかったので、遠目からご挨拶する。
県庁内 階段
木の上にはたくさんの白い鳩 平和台公園
はにわ レプリカ 平和台公園
平和台公園を散策してから、予約していたcafé 皇宮の森でランチを頂く。身体が喜ぶ素材を使用してのお料理の数々に、お腹がはち切れそうであった。でも、店主の心意気を思うと、一欠片でも残せない。
café 皇宮の森 入り口
このお膳の他に前菜にはパスタあり
デザートは晩白柚(バンペイユ)の砂糖煮
鯖鮨の上のレモンが、どうも市販品とは違うと思って尋ねると、自宅の庭で育てたのを使用しているとのこと。酸味だけではなく甘みもあって、実に美味しい。こんなレモン初めてだ。絞って鯖にかけた後は、残さずそのまま頂く。レモンに限らず、食材も調味料もほぼ手作り、もしくはひと手間かけている。
手作りの菊芋のお茶から始まって、果物から作った酵素、へベスのジャム、手作りのポン酢に、梨から作った味醂と、お料理以外に、いろいろ味見させて頂き、食べ物と生命について、また、素材を活かしきるということについて、改めて教えられた思いがする。
殊にへベスのジャムはクリーミーで、まるでキャラメルのようであった。これまで食べたことがない味だ。ちなみに、へベスはスダチに似ているが、酸味がもう少しまろやか、宮崎の特産品だ。
頂いたもの全てが、そのまま自分の生命になるという感覚を味わうのは、久しぶりだ。ここも、綾の薬膳郷田も、まさにそのような食事を出してくれる。そして、旅の終わりに相応しい店であったと、案内してくれた友人に感謝する。
私が宮崎が好きなのも、この土地の力もあるが、やはり彼女がいるからというのが大きい。こちらの心を妨げるものなど何もなく、フワッと飛び込んで行ってしまうのだが、いつだってにこやかに受け止めてくれる。いつも彼女の良い気にたっぷり触れて、おかげで私は元気が漲って帰京した。ありがとう宮崎!ありがとうIさん!