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照る葉の森から

旅や日常での出会いを、スケッチするように綴ります。それは絵であり人であり、etc・・・。その時々で心に残った事を、私の一枚として切り取ります。

散歩の途中にコーヒーを

かつてよく散歩していた辺りを、久しぶりに歩いてみると、やはりいろいろ変わっている。ビヨーンと、この辺りでは唯一高く伸びたオフィスビルの一階には、チェーン店のカフェが入っていた。ちなみにここは、以前ビデオ屋さんがあったところだ。

パン屋さんやファーストフード、別のコーヒーチェーン店はそのままだが、本屋さんも無くなっている。これはちょっと寂しい。もっとも私だって、電子書籍ばかり重宝して紙の本は買わなくなっているので、寂しがる筋合いではない。

ところで、このカフェは、広々としていて気持ちの良い空間だ。椅子やソファ、テーブルも、さまざまなデザインの物が配置されている。私が割とよく利用する店に比べ、ゆったり感があって落ち着く。

初めて、この店に入って席に着いた途端、キャット・ステーヴィンスの「雨に濡れた朝」が流れてきたのには驚いた。どの店でもたいがいジャズが流れているのに、初めての私を歓迎してくれたのかと、調子の良いことを考えてしまう。だが、やがてジャズに変わった。

私がカフェに入るのは単に一休みのためであって、コーヒーを飲むのが目的ではない。従って、どこでも構わないようなものだが、やはり気持ちが良い場所というのはあって、つい選んでしまう。街中だと、人ウオッチングできるような場所も好きだ。ハッとするような配色や着こなしに、目を楽しませてもらったりもする。

駅近くではないが、書店とタイアップしているカフェもあって、そこも良い雰囲気で、散歩の折時々寄るのだが、休日の朝にも関わらず皆さんおしゃれだ。

これまでは休みの日限定の散歩であったが、これからは日課になりそうだ。お気に入りの空間を、自宅から東西南北にもう幾つか探してみよう。散歩の楽しみが増える。帰りは、図書館や本屋さんに寄れる場所だともっと嬉しい。

健康のためウォーキングをと、時間ができたからって急に初めても、遮二無二に歩くだけではなかなか続かない。あまり勢いこまず、かといって寒いからとか暑いからとか理由をつけて中断することなく、先ずは散歩する楽しさを見つけると良い。

運動している感覚はなくとも、歩き方次第では結構筋肉も鍛えられる。緩急つけながら1時間ほど歩いたら、カフェで一休み。本でも読んでゆっくりしたら、また歩き出す。このように日々の散歩を続けるには、足休めする場所も選ぶのも大事だ。さあ今日は、どちら方面へ向かおうか。辛夷が咲き出すのももうすぐだ。