照る葉の森から

旅や日常での出会いを、スケッチするように綴ります。それは絵であり人であり、etc・・・。その時々で心に残った事を、私の一枚として切り取ります。

桜巡りー北沢川緑道から目黒川へ

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目黒川の桜

羽根木公園から下へ降りて、北沢川緑道に入る。宮前橋の所で環七を超えると、ここから淡島通りまでは、約150本の桜があって花見の名所となっている。高度処理された再生水が流れるせせらぎを茶沢通りまで進むと、左は下北沢、右は三軒茶屋だ。

下北沢から来て、緑道に入るのもいい。三軒茶屋周辺には烏山川緑道があって、二つの川が池尻で合流し目黒川となる。だが、国道246を渡るまでは暗渠のままだ。

信号を渡って橋の所まで行けば、さすが都内でも有数の花見スポット。中目黒までは川幅が狭いため、両岸から伸びた枝が手を組んでいるかのようで、まさに桜のトンネルとなっている。もう少し下流の、目黒線が走るあたりから見える光景とはまた一味違って、桜がぐんと身近に迫る。

この時期は、どこを歩いても桜のオンパレードだ。わざわざ名所まで行かなくてもと思いながらも、歩ける距離だけに、毎年つい足が向いてしまう。だが、昨年までとは異なり、今年は、人出の多い週末を避けて、あちこち桜巡りをしている。

歩き疲れ、ベンチに座って辺りを見渡せば、桜ばかりか、ユキヤナギの白に、レンギョウと菜の花の黄色が彩りを添えて、まさにパステルカラーの世界だ。小鳥がさえずり、小さな黄色の蝶も飛んでいる。私一人のために繰り広げられる饗宴はまことに贅沢で、幸せな時間が流れてゆく。