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照る葉の森から

旅や日常での出会いを、スケッチするように綴ります。それは絵であり人であり、etc・・・。その時々で心に残った事を、私の一枚として切り取ります。

老後破産を食い止めるには先ず生活への意識改革から

NHKテレビで老後破産についての番組があったようで、見た人が感想ツイートしていた。私は見ていないので、放送内容に関しては何も言えないが、68歳一人暮らしの男性の例で、年金15万の内、食費が5万ということにびっくりしてしまった。ちなみに、固定資産税が3万(年36万)に保険料が4、5万なので、その残りで暮らしているそうだ。それでもやはり、生活が苦しいって、世間一般の感覚からはかなりずれていると思う。

というのも、丁度先週、夕方のラジオ番組でで保育園問題を取り上げており、保育士の待遇に触れていたが、給与はおおよそ手取り16万と言っていた。上記の年金生活者と1万しか違わない。これで家賃や光熱費、食費他諸々を賄っている人は多勢いると思う。多分、食費に5万なんて到底割けないだろう。

年金が15、6万というのは、男性では普通かもしれないが、受給者全体から見れば、むしろ恵まれている方だと思う。女性になると、公務員等は別にして、もっとずっと低い。だから、65歳以上の一人暮らしの年金生活の女性は、かなり高い割合で貧困層に区分されている。

たっぷりの年金で快適な老後を満喫している人もいるだろうが、老後破産どころか、破産する財産すらなくギリギリでやっている高齢者もたくさんいる。それ以上に、保育士さんの例をもちだすまでもなく、今現役で働いている人で、低賃金に喘いでいる人だって多勢いる。今の日本で、満足に食事をすることもできない子どもたちもいる。

それなりの資産を持つ者でも、簡単に破産へ至るという例として取り上げるには、年金生活で食費が5万というところに何の疑問も感じないことに驚く。どういう金銭感覚の持ち主が作った番組なのだろうと、どうしてもそちらへ考えが向いてしまう。

ところで、老後破産を食い止めるためには、生活への意識改革が一番重要だ。困窮して若い世代に寄りかかるのではなく、自分の身ぐらい、自分で支えて最後までしっかり立つという覚悟が必要だ。以前にも書いたが、『ひと月9000円の快適食生活』(魚柄仁之助著・飛鳥新社)を、自分改革への第一歩としてぜひお勧めしたい。もちろん、収入が多い人にも少ない人にも、すべての年代の人に役立つ本だ。

社会での相互の助け合いはとても大事だが、その前に、個々が、幾つになっても自立心を持ち続けることが大前提だと思う。少なくとも私は、そのように生きてゆきたい。