照る葉の森から

旅や日常での出会いを、スケッチするように綴ります。それは絵であり人であり、etc・・・。その時々で心に残った事を、私の一枚として切り取ります。

あじさい祭り開催中ー高幡不動尊

一昨日の紫陽花が描かれたハガキに刺激されて、昨日は高幡不動尊まで出かけてきた。あじさい祭りの真っ最中で、ちょうど各種あじさいが見頃ということだ。さぞかし混むだろうと、朝9時過ぎに着いてみれば、境内にまだ人は少なかった。

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おかげで、鳥の声に耳を傾けつつ、心ゆくまでのんびりと見て回れた。四国八十八ヶ所を模した山内八十八ヶ所巡拝コースもあって、あじさいを見ながら山を登って行くと、ちょうどぐるりと一巡できる。だが、山を下り始めてしばらくすると、後から後からひっきりなしに登ってくる人波に、さすがあじさいの名所と感心する。

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 境内に自生する山あじさいに、全国から寄せられた額あじさいに西洋あじさいと、合わせて7500株あるという。山あじさいは、やや終わりに近づいていたが、額あじさいや西洋あじさいは、まさに今を盛りと見事であった。あたかも大きな帽子と見間違うほどあでやかな花々は、アスコット競馬場にデビューさせてやりたいほどだ。

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 山あじさいは、初めて目にする種も多く、それぞれに名札が添えられているのが嬉しい。かなり小ぶりで、その上、色も控えめな山あじさいは、よく見慣れた紫陽花に比べると、華やかさには欠けるものの、楚々として愛らしい。

帰りがけ、境内にあるお店の横に、蓮の実と張り紙があったので覗いてみた。ところが、蓮の実甘納豆と書かれたカゴには何もない。聞けば売り切れで、本日入荷予定とのこと。人気商品のため、まとめ買いする方が多いそうだ。

残念と思いながらも、せっかくなのでと見渡せば、お饅頭2個120円が目に留まった。2個お願いすると、小さなカップに昆布茶まで入れてくれる。不動堂で祈祷して頂いた昆布を使っているとのことで、ご利益がありそうだ。爪楊枝で中の昆布数片も頂く。昆布の佃煮にお湯を注いだお茶だっだ。お茶も昆布も美味しい。

お茶を飲み終えると、お饅頭2個を紙袋に入れてくれていたので、慌てて袋を辞退する。すると中には、お饅頭の他に、1袋2枚入りのおせんべいも入っていた。袋を断らなければ、まったく気づかなかったところだ。蓮の実が無かったことを済まないと思ったようだが、たった2個のちっちゃなお饅頭に、むしろこちらが恐縮してしまう。

それでは何かと急ぎ探せば、生姜甘納豆が目に入ったので、それを頂く。すると今度は、「かえって気を遣わせちゃったね」と、おじさんが申し訳なさそうに言う。おまけに、おせんべいをもう1袋入れてくれた。御礼を言ってから、不動尊を後にする。参道から駅に向かえば、人出 はもっと増えていた。

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開運まんじゅうと不動せんべい

 帰宅して、開運と焼印が入ったお饅頭とおせんべいを頂きながら、こういう温かみのある買い物、久しぶりだなと思った。平素から、お土産を買うことに興味のない私は、よほど気になる物以外手に取らない。ましてや、どのような品があるかと、用もなく店内を覗くことをしない。でもこれからは、出先で、このようなちょこっと買いもいいなと思った。生姜甘納豆も、もちろん美味しかった。