照る葉の森から

旅や日常での出会いを、スケッチするように綴ります。それは絵であり人であり、etc・・・。その時々で心に残った事を、私の一枚として切り取ります。

イタドリは食べて駆除ーアイルランド

先週土曜日、地球ラジオというNHKのラジオ番組で、アイルランド在住の方が、"イタドリの駆除に苦慮している"という新聞記事を紹介されていた。

アイルランドでは、毎年イタドリ対策にかなりの予算を組んでいるが、それも結構大変になってきている。ルバーブにも似ていることだし、いっそ食べて駆除するのはどうかということになって、有名店のシェフがレシピを考案したそうだ。・・・などなど。

ラジオを聞いていた私の興味はイタドリ料理ではなく、シーボルトが19世紀に日本から持ち帰ったイタドリが、生命力の強さゆえに迷惑がられているという点だ。

うっかり葉っぱ一枚でも残そうものなら、たちまち繁茂するので注意するようにとの呼びかけが、何ともユーモラスであった。最初は、といってもかなり前だと思うが、観賞用として庭に植えられていたそうだ。ところが並外れた生命力で、庭中を覆い尽くしてしまう勢いに、やがて厄介者扱いされるようになったらしい。これは、イギリスでも、同様に悩みの種になっているという。

日本でもセイタカアワダチソウなどは、困った外来種の筆頭だろうが、日本から渡った植物にも、同様の事が起きていたとは意外であった。逆に日本では、イタドリの駆除に困っているという話は聞かない。それとも、私が知らないだけだろうか。

ところでイタドリは、高知県などでは食べられているようだ。ちょっと検索してみると、レシピなどもでてきた。もしお困りの方がいらっしゃったら、食べて駆除というのもいいかもしれない。ちなみに、ラジオに出演されていたアイルランド在住の方は、確かジャムに挑戦してみるとおっしゃっていたような気がする。