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照る葉の森から

旅や日常での出会いを、スケッチするように綴ります。それは絵であり人であり、etc・・・。その時々で心に残った事を、私の一枚として切り取ります。

なぜ?を追い続けた子どもたちー数年に渡る研究の成果が素晴らしい

側溝(U字溝)に落ちたカエルを助けるため「お助け!シュロの糸」を考案したという山口県の12歳(現在中1)の少女や、足の常在菌の種類が多い人が蚊に刺されやすいというのを突き止めた高校生(現在高2)とか、ただ感心してウーンと唸ってしまう。

カエル好きの少女は小学3年生の時、側溝に落ちて流されてゆくカエルを見て、何とかできないかと思ったのが、研究に取り組むきっかけだったという。そして、10種類109匹のカエルで、自力で側溝から這い上がれるか検証実験をしたそうだ。その検証方法も、独自に考案したという。

その結果、自力で脱出するのはほぼ無理と分かると次は、助けるための道具を考えた。それがシュロの繊維を編んで作った「お助け!シュロの糸」だ。テストの結果、吸盤の有る無しに関わらず、どのカエルもうまく登れたという。

ちなみに、実際側溝に設置して調査した結果、28回で257匹のカエルが助かったそうだ。ということは、これががなかったら、かなりのカエルが流され、やがて死んでしまっていただろう。生態系の維持という観点から、学者にも注目されているという。カエルのジャンプ力やひっつき度を調べるのも、全部自分で考え出したというところが、本当に凄い。

また、蚊の好む人とそうではない人の違いは、足の常在菌にあるということを発見した高校生は、小学生の時、妹だけがなぜ蚊に刺されやすいのか不思議に思ったことが研究のきっかけだそうだ。

蚊を飼い、餌として自分の腕を差し出すというのも凄い。ある時、妹の履いた靴下をカゴに入れたところ、蚊が大興奮したそうだ。そこから更に研究を続け、足の常在菌との関係を解明するに至ったのだが、これは大発見だそうだ。ちなみに、靴下の臭いの強弱は関係無いそうだ。

また、蚊に刺されるのを防ぐためには、アルコールなどで足を除菌したり、ハッカ油を水で薄めてスプレーするといいそうだ。除菌後どうなるか妹さんで実験したところ、刺されるのが1/3に減ったという。しかし、協力した妹さんも、蚊に刺されて大変だっただろうに偉いものだ。

どちらも、数年がかりの研究というが、取り組んだのが小学生時代なのだからまったく畏れ入る。こんな子どもたちがいるということは、頼もしい限りだ。研究の原点に、どうにかして助けてあげたいという優しさがあるのも嬉しい。日々、いろいろとうんざりするようなニュースの合間に、このような話に出合うと気分がぐんと上向く。