照る葉の森から

旅や日常での出会いを、スケッチするように綴ります。それは絵であり人であり、etc・・・。その時々で心に残った事を、私の一枚として切り取ります。

便秘でお悩みの皆さん!あずき茶と豆かんは試す価値あり

このところ気温が低めなので、台所の棚に置き去りにしていた小豆を煮てみた。以前は、炊飯器で炊いた小豆をラップで小分けして、お弁当に小豆ご飯として使い重宝していた。だが、炊飯器を替えたところうまい具合に仕上がらなくなって、時間をかけてコトコト煮るのが面倒になってしまった。

前は、洗ってすぐの小豆に3倍の水を入れてスイッチを押すだけで、茹でこぼす手間もなくふっくら炊きあがって楽であった。しかし、炊飯器にもよるのか、硬く水分もかなり残したまま炊き上がりとなってスイッチが切れる。改めて鍋に移して煮るのだが、時間がない時は案外やっかいだ。

でもせっかくの大納言、捨ててしまうにはもったいないので、炊飯器は使わずに普通に煮てみた。小豆は長時間水に浸す必要もないので、思い立ったらすぐ始められる。どのみち、読書しながらのついで仕事だ。2度ほど茹でこぼした後は、ひたすら弱火にかけておくだけなのでさほど手はかからない。たまに硬さを見て水を足すくらいだ。

豆を煮ながら、煮汁に少し砂糖を入れて飲んでみた。美味しい。日本で市販されている小豆茶は全然好きではないが、さすが自家製小豆茶は美味しい。煮汁を取り過ぎたら、小豆からエッセンスが抜けてしまうかなと思われたが、そんなこともなく仕上がった。小豆ご飯の時よりは柔らか目にして、豆かんにするつもりだ。

豆かんのかんの方も、やはり使わずにいた棒寒天を引き出しから取り出して、同時進行で準備する。ざっと洗ってよく絞ったら、分量の水を入れた鍋に、細かく千切って入れる。固めにしようと、心もち水を少なめにする。

寒天を煮溶かしたら、耐熱容器に入れて粗熱をとった後は、蓋かラップをして冷蔵庫に入れて固めるだけと至極簡単だ。市販の寒天を買うよりも、自分で作った方が断然お得だ。

豆かんというのは安岡章太郎の本で知ったが、浅草寺裏と記述された店まで行ったのは、それからだいぶ後になってからだ。こじんまりとしたスペースは、開店を待って並んでいた人びとですぐ満席になってしまうが、食べ終わるのもすぐなので、待ったとしてもそれほど苦にはならない。実際美味しい。

この赤エンドウ豆でも黒豆でもない小豆使用の自家製豆かんに、市販の黒蜜を甘すぎない程度にかけて頂くと、まさに絶品。ほどよく海藻の味もする。

それにしてもさすが大納言、ほっぽらかしにしなくてよかった。自分が手に入れた食材は、何によらず捨てるのは忍びない。食べてこそ物の生命を活かすことができると、面倒だなと思っていた割には言うことがもっともらしくなってきて、我ながら呆れる

ところで、豆と海藻という繊維質たっぷりの効果は、翌朝実感。便秘でお悩みの皆さんは絶対試す価値ありだ。但し、食べるだけではなく、歩くことをプラスするのがポイントだ。血流が良くなるのに伴って、腸の動きも良くなる。

また、あずき茶はそのままでもいいが、僅かに砂糖を入れるとあっさり汁粉風で飲みやすい。その効能は抜群で、言うなれば、女性の健康応援団のようなものだ。