照る葉の森から

旅や日常での出会いを、スケッチするように綴ります。それは絵であり人であり、etc・・・。その時々で心に残った事を、私の一枚として切り取ります。

香川はお酒も美味しい-丸尾酒造の悦凱陣・燕石

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琴平・丸尾酒造の銘酒 悦凱陣 燕石

関空から一路四国へ向かう前に、神戸に立ちよることにした。南京町で、次男が北京ダック、私が胡麻団子、次いで、小ぶりの豚まんを食べ歩きをする。平日にも関わらず観光客も多い。道路標識の地名を見ながら当時の映像が蘇り、あの地震から21年、よくここまでと感慨深い思いであった。

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1日目の宿泊地は丸亀だ。神戸から高速道路に入るが、走っても走ってもまだ淡路島と、その広さに驚く。ようやく鳴門海峡大橋、ナビの徳島県に入りましたにホッとする。高松道に入り、辺りがすっかり暗くなってくると、神戸に寄っている場合じゃなかったかなと思う。

ホテルにチェックインしてすぐ、食事に出かける。ホテル近くの「りぶや丸亀本店」という居酒屋さんで、骨付き鳥が目当てだ。当初予定していた店ではなかったが、結果として、ここがとても良かった。

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左下のグラスで頂く

骨付き鳥もさることながら、日本酒及び焼酎の品揃えが素晴らしいのだ。次男が頼んだお酒「悦 凱陣」の感想を聞くと、美味しいと一言。(まったく何飲んでも美味しいだからね)と言いながら、ちょっと味見をさせてもらったところ、本当に良いお酒だ。

店員さんに、香川のどこで造っているのか尋ねてみたところ、いろいろと詳しく説明してくれた。この丸尾酒造さんは、琴平町にあって、建物が重要文化財に指定されているという。全て手作りのため量産はできず、県外に出回ることのないお酒だという。

まして「燕石」は、幻のようなお酒で、手に入れること自体難しいそうだ。ちなみにその名は、琴平町(現在)出身の幕末の志士・日柳燕石(くさなぎえんせき)に由来しているという。

この店で提供している、丸尾酒造のお酒は三種類だが、燕石もあるという。そんな希少価値のある、そんじょそこらで飲めないお酒、グラス1杯がかなりいいお値段だが、次男に勧めて私も味見させてもらう。注いでもらった時、写真を撮り忘れたので、店に飾ってあったのを撮らせてもらった。

店員さんの言う通り、確かに、フルーティな中にも、しっかり日本酒の風味を残している。結局三種類とも、それぞれに美味しいお酒であった。とはいえ、お酒に弱い私は、舌先でほんの僅か味わうだけだ。それでも、香川はうどんだけではなかった、この店に来なかったらきっと知らないままであったと、嬉しくなる。

焼酎リストを見てみると、次男のお気に入り、宮崎・飫肥の「杜氏潤平」もあった。ご主人は、さすがこの焼酎についても良くご存知だ。

店を出る頃には、この町に連泊しても良かったかなと思えるほどに、私の中で丸亀の株が急上昇した。うどん巡りの基点にするにも、ちょうど良い場所だし、この周辺を見て歩くのも良さそうだ。

金比羅様は昨年参拝したので、今回はパスするが、琴平の丸尾酒造へはぜひ行ってみたい。と、明日からへの期待も高まる。今回は、どんなうどんに出合えるだろう。