照る葉の森から

旅や日常での出会いを、スケッチするように綴ります。それは絵であり人であり、etc・・・。その時々で心に残った事を、私の一枚として切り取ります。

日の出製麺所ー香川産小麦さぬきの夢使用のうどん

日の出製麺所は、11時半頃から1時間のみの営業だ。みよしうどんから直行すると、だいぶ待つことになるので、琴平の丸尾酒造を見学してから向かったのだが、既に結構な行列だ。といっても、並んでいる間に注文を聞きにきてくれるので、席が空いたらすぐ食べられそうだ。それに、うどんは素早く食べられる。

f:id:teruhanomori:20161028124133j:image

うどんのみ

10分ほどで店内に案内されると、注文のうどんがすぐ運ばれてくる。小は一杯100円で、量も値段に見合って少なめなのが嬉しい。何しろこれで三杯目だ。テーブルの上に、汁やネギなどの薬味に、玉子、油揚げの入ったタッパーがあるので、お好みで自分で入れる。ネギ以外は、食べ終わってからお会計というシステムだ。

一口含むなり、うどんの味にハッとする。ドアの所に、11時半頃前後から先着100人までは、香川産小麦さぬきの夢使用と書いてあった。それ以降は、製麺所のブレンドということだが、待ち人数からして、多分間に合っていると嬉しくなる。ともかく麺が美味しい。

f:id:teruhanomori:20161029042651j:image

汁を少なめにしてショウガとネギを加える

ハサミでネギを切るのは案外難しく、太くなってしまった。ショウガとネギの香りが強く、出汁の味まではよく分からなかったが、次男いわく、少し甘めとのことだ。製麺所というと、個人の店とは対極のイメージがあるが、期待以上のうどんに大満足であった。

ここへは、11時半前に到着したのだが、行列を目にして一瞬、琴平町へ寄っている場合じゃなかったかなとも思ったが、結果良しであった。

f:id:teruhanomori:20161028124335j:image

丸尾酒造 正面

f:id:teruhanomori:20161028124352j:image

丸尾酒造 裏

f:id:teruhanomori:20161028124404j:image

醤油の香り漂う裏の道 丸尾酒造隣は丸尾醤油 

f:id:teruhanomori:20161028124433j:image

日柳燕石旧宅 呑像楼

f:id:teruhanomori:20161028124445j:image

日柳燕石像

f:id:teruhanomori:20161028124504j:image

f:id:teruhanomori:20161028124516j:image

呑像楼のいわれについての説明板

ところで、丸尾酒造及び、移築された日柳燕石(くさなぎえんせき)旧宅などを外から見学したが、このような機会でもなければ、なかなか行くこともないので丁度良かった。昨年は金比羅様へお参りしただけで、琴平町の歴史までは、興味が及ばなかった。前夜、居酒屋さんで凱陣というお酒に出合ったおかげだ。

ちなみに、ウイキペディアによると、"燕石と交友があった志士の中には、長州藩吉田松陰桂小五郎高杉晋作、伊藤俊介、土佐藩中岡慎太郎や越後の長谷川正傑らがいたと言われる。"とのことだ。

幕吏に追われた高杉晋作を匿い、逃亡を助けたという記述に、今年9月に、萩で松下村塾高杉晋作生家跡などを回ったことなども蘇り、ダイナミックな時代のうねりを思った。

こうしてうどんを食べながら、合間に、近辺の歴史に触れるというのもいいものだ。香川がぐっと身近に迫ってくる。