照る葉の森から

旅や日常での出会いを、スケッチするように綴ります。それは絵であり人であり、etc・・・。その時々で心に残った事を、私の一枚として切り取ります。

2016年ポルトガルの旅 全山が岩山のモンサントは想像以上

モンサントは、標高758mと結構高い山だ。宿の方が、写真とタブレットを駆使して説明してくれる。正直、これほど高さがあるとは意外であった。ガイドブックに、村は30分もあれば回れるとあったが、城跡まで登るとその倍は必要だ。また、歩きにくい石ころだらけの道なので、雨だとかなり厄介だ。日程を変えたおかげで、天気に恵まれて良かったと安堵する。

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急に現れたきれいな毛並みの猫

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城跡から見たモンサントの村

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城跡への登り口

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中央が城跡から見たモンサントの村 右奥は麓の村

日本人ツアー客とは入れ違いだったためか、城跡へ行く間も観光客はほとんどいない。広びろとしているとはいえ、巨石の間を一人で歩いていると、何とは無しに寂しい感じがしてくる。こんなところで足でも踏み外しては大変と、気をつけながら登ってゆくと、頂上付近でようやく外国人カップルに会ってホッとする。

山の上は聖地というだけあってチャペルなどもあるが、周囲がゴツゴツした岩山という環境では、今は使用されることのない建物は、かえって荒涼さが増す感じだ。私はこのような場所は苦手だ。恐い。土日は観光客で溢れるので、避けた方が無難というブログの記事も見かけたが、あまり人がいないのも寂しすぎる。山を下る頃、ようやく男性4人グループを見かける。

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 巨石を利用した村の家々を見て回りながら、店を探すが、今はオフシーズンなのか、レストランなども閉まっている。山に上る前に目をつけておいたカフェに入ってゆくと、だいぶ薄暗く休みと見間違うほどだ。

数人が、それぞれテーブルに座っているが、話し声もなくひっそりしている。すると、座っていた1人が店の方だったようで、立ち上がってカウンターの中へ入った。食べ物は、甘いお菓子しかなさそうなので、水だけ購入する。

その少し先に、食料品店があったので、夕食用にヨーグルトと果物を購入。英語を話す若い女性が店番をしていた。ちなみにツーリズモはその並びだが、特に用もないので寄らなかった。宿もすぐその先だ。

翌日Oさんが言うには、私が水を購入したカフェは、Oさんが行った時は既に閉まっていたそうだ。レストランもやっていなかったため、Oさんの夕食も、食料品店で調達したとのことであった。

山登りで疲れたので、シャワー(バスタブ無し)を浴びて早目にベッドに入る。聞こえるのはエアコンの音だけで、これまでのところ、駅前に立地するコインブラのホテルを除き、ポルトガルのホテルはどこもかしこも静かであった。モンサラーシュに限らず、きっとどこでも、「沈黙の音」だらけだろうなと思う。

朝目覚めると、ドアの下に英語で書かれた綺麗な字のメモがあった。朝食はテーブルの上に用意してあるとか、ご無事に旅を終えられて帰国されますようにとか書いてある。彼となっていたので、タブレットの翻訳をそのまま写してくれたのだろうが、優しさが滲むその心遣いが嬉しい。

明るくなり始め周辺を眺めながら、2分ほどのバス停まで降りてゆく。既に、Oさんと地元の方が二人ほどバスを待っていた。

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部屋の窓から 朝7時前はまだ暗い

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部屋の窓から 少しづつ明るくなってゆく空

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バス停から麓の村を望む

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朝のバス停